1ー1 おはよう
毎日毎日夢同じ夢を見る
森の中に少女がいる、手を伸ばせば届く距離、だけど僕は毎回手を伸ばさない、いや伸ばせない、僕の手ではとどかないと思ってしまっているから
ペチペチペチ
僕は頬を、たたかれた痛みで目を覚ました
「起きてください。お友達が来ていますよ」
女性の声で、目を覚ますと目の前に蔓が蛇のように動いていた
僕は咄嗟にその蔓を食べた
「ひゃん、何してるんですか。私の蔓は、食べ物ではないと何度も言いましたよね。」
下から声がした後すぐにその蔓は、デカく、太くなり、僕の腹をいきよいよく殴った
「朝ご飯の用意はできていますので、ふざけている暇がありましたら早く降りてきて食べてください。友達も待っているんです」
女性の名はアラマンダで通っている本当の名前は僕もわからない
僕は階段を降りリビングに行くとそこにはアラマンダの姿がある
アラマンダは髪は黄色の長髪で胸はあるかないかだけど、両腕からは蔓が生えている美しい女性だ
「おはよう、アラマンダ、今日もいい蔓だね。また明日も食べさせてもらうよ」
僕は笑いながらアラマンダに言う
「おはようございます。まだ寝ぼけているみたいですね。葉(よう)様」
彼女の蔓がまたデカくなってこちらに向かってくる
「冗談だよ。はは、そろそろ様付けはいいんじゃない?」
「いたしかねます。だってあなた様は………」
彼女は言いかけていた言葉僕は途中で遮った
「わかってるよ。大丈夫言わなくても、…友達を待たしたらダメだからもう行くね」
僕は朝ご飯のパンだけを食べリビングを後にした
「………行ってらっしゃいませ 葉様」
「行ってきます」
彼女の声はとても悲しい声をしていた。
僕は知っている、全人類で、正常な人類は僕だけなのを…………
Plant Odd @asagohan1977
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