貧しい生い立ちの中、英雄を夢見た少年の苦難の成長物語

非力な主人公が、苦難の中でも美学を貫こうとする、その生き様がたまらなく魅力的な作品です。

凡百の作品と違い、仲間たちが主人公の人柄に惹かれ、献身的にサポートするのにも説得力を感じさせられます。

昨今のラノベ界隈の濫用により、ただのユニット名にまで薄まってしまった感のある勇者や英雄という存在ですが、主人公ディーンの旅路の果てには、きっと彼の憧れた剣聖ザリオスのような理想の英雄像が描かれることでしょう。

その時まで、ディーンと作者様を応援したい、そんな気持ちにさせられる作品です。頑張れディーン!

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