カフェってオシャレでステキだと思いませんか? そんな思いを形にしたのが本作……かどうかは分かりませんが、カフェ小説です。個性豊かな店員と常連客がいる中で繰り広げられる恋愛模様のはずが、なぜかおかしな方向に。本作最大の特徴は、そんな登場人物に負けないくらいの存在感を発揮する作者様。地の文に頻繁に作者様の言葉が入り、その度に笑いを漏らさずにはいられません。
そこそこに美味しいコーヒーと、格別に美味しいケーキ。気さくなマスターとアルバイトの女の子と看板猫がお出迎えしてくれるここは、カフェ『TWO BOTTOM』。まあまあ普通の、だけどちょっとだけ変わってるかな~ってくらいのカフェのある日の出来事を、作者視点でツッコミを入れつつ追っていく、ゆるーいコメディ。作者様いわく、実験的な試みということで作者視点のツッコミをいれたそうですけど、その実験は大成功。癖になる笑いが、ここにはあります。