アンドロイドと人間の話なのに、いつの間にか、喪失した人間性を取り戻していくかのような気分になってきます。
日本文学(SF・比較文学)で学校を出てから紆余曲折の後、学芸員(天文・プラネタリウム)として仕事をしている物書きもしたかった人。最近小説を書いている。 学芸員…
特に急激な展開があるわけでもない、回想シーンから始まる1話。でもその1話に、老軍人の人間味と、彼を取り巻く少しシリアスな現実が、しっかりと描かれており、この作品独特のリアリティーに惹き込んでくれ…続きを読む
作中で老大尉は「信念を持てば人になり、信念を失えば獣になる」と少女型アンドロイドのアリアに教えた。しかしその彼に、彼とは異なる信念を持つ反乱軍が迫る。信念(正義)とは果たしてどこにあるのか?―…続きを読む
軍を退役することになった老大尉のもとに、特命が下された。 それは、新型の軍用アンドロイドの教育……。戦闘に特化するのではなく、日常の生活を教えるというもの……。 同居生活の初期の頃は、ぎくし…続きを読む
巧みな文体がありがちなテーマに彩りを与えているように感じました。日記調で語られる物語が過去の虚しさを助長していて心に深く訴えてきます。ここから物語が始まるのだとも終わったのだともいえる秀逸な…続きを読む
もっと見る