老大尉とアンドロイドの歩く日々

作者 間川 レイ

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★★★ Excellent!!!

作中で老大尉は「信念を持てば人になり、信念を失えば獣になる」と少女型アンドロイドのアリアに教えた。
しかしその彼に、彼とは異なる信念を持つ反乱軍が迫る。信念(正義)とは果たしてどこにあるのか?

――老大尉から人としての教えを受けたアリアが最後に学ぶのは、哀しみという感情なのかもしれない。






★★★ Excellent!!!

 軍を退役することになった老大尉のもとに、特命が下された。
 それは、新型の軍用アンドロイドの教育……。戦闘に特化するのではなく、日常の生活を教えるというもの……。

 同居生活の初期の頃は、ぎくしゃくとしていたが、ふたりは次第に打ち解けていく。
 少しずつ、人を、人のこころを理解していくアンドロイド。本当の娘のように接して、多くのものを分け与えていく老大尉。
 そこには、確かに、親娘の愛情が存在していた。

 しかし、時代が、それを許してくれなかった。
 各地で、革命の炎が暴れだす。

 その炎は、幸せに暮らしていたふたりの間近にまで迫り、老大尉には命令が届く。

 互いに、それぞれを、自分の信念に基づいて護ろうと、自分自身に誓いを立てた時、そこに残されたものは……。

 これは暖かくも、切ない物語……。

★★★ Excellent!!!

軍人とアンドロイド、人と機械の交流。
「機械は心を持てるのか?」よく目にする題材ですが、それ故に書き手の力量が問われる難しいものだと思います。

この作品は簡素な文章でありながら、主人公の心情が良く伝わってきて、臨場感を強く感じられました。

それ故に、文章量の少なさから物足りなさを感じる。
しかし、その物足りなさが書かれていないアンドロイドなどを想像させるので、一概に全部を書けばいいというものでもないのかもしれない。

ただ、個人としては、重厚なテーマと人間ドラマを作れる題材なのだから、もっと詳細に書いて欲しかった思わざるを得ませんでした。