主人公に与えられたスキル、器用貧乏ならぬ【超】器用貧乏。
前世の不遇、
今世で与えられた環境。
ハズレスキルといわれるスキルをポジティブに捉え
自分のためのみならず
今世の家族のために
そして友達のために
努力を怠らない主人公。
そんな彼に待ち受ける試練の数々に
結束していく仲間たち。
彼がいたからこの世界がある。
オモテの姿に惑わされず
しっかりと相反する
真の姿を捉えられる。
様々な立場、それぞれの過去
ひとつひとつが、繋がっていく
だからこそ
彼は、彼らは強くある。
……
序盤軽快に読み進められる。
中だるみするかと思いきや
そこにも伏線が張り巡らされ
後半で全て回収。
予想がつく部分が多いものの
え、そこそうくるの?と
唸らせられることも。
またしても睡眠不足になってしまった一作(笑)
この作者の完結長編作は
要注意かもしれない(言い方)
たった今、少年期を読み終わってこのレビューを書いています。
2年ほど前にラノベという文化を知り、その沼に今やどっぷり浸かって書籍にコミックに、と経済を回しているアラフォーおっさんです。
これからラノベの世界に浸かろうと思っている諸氏に於かれては、まず始めに読んで欲しい作品の一つ。
王道。
一言でこの作品を評価するなら、これ。
ネタバレにならなければ良いけど、少年期の終わりに主人公はある大きな選択をする。
一部のレビュアーが仰るように、これについては賛否両論あるようだ。
しかし「DRAGON ○UEST Ⅴ」をリアルタイムでプレイした世代なら、この何とも言えない気持ち、わかってくれるんじゃないかな?
どの答えもありだよ。
いつか作者さんの気が向いたときに、「if」という形でスピンオフみたいなサイドストーリーを出してくれたら、俺はキュン死する自信がある。
兎に角!
前世で恵まれず転生し、新たな人生で得た天恵がこれまた無能と評価された主人公が、腐らず努力を続けていった結果、自身も家族も友人も幸せになっていく。
良くあるストーリー。
でもこの作品に出会えなければ、読むことが出来なかったストーリー。
運動会編迄は非常に良い小説です。
しかし、商業的な観点から考えるとヒロインの選択が勿体ないと感じました。
ヒロインについては3人候補がおりましたが、幼少期の出会いを描写していたため彼女をヒロインに添えて読んでいる読者が一番多いと思います。そのため彼女に感情移入している読者も多く、〇〇れた時点で読むのを辞めてしまう読者も必然的に増えてしまいます。
1.ヒロイン3人分の幼少期の出会いを描写しておき、分散を図る。
2.そもそも幼少期の出会いを描写しない。
など読者をあまり減らさない工夫が必要ではないでしょうか。ランキングやレビューを日頃から追わせて頂いておりましたが、ヒロイン決定後から目に見えて読者が減っております。
他の方のレビューを拝見したところ序盤の感触については非常に高評価でしたので、コメントさせて頂きました。
あくまで個人的な感想のため気にしないで下さい。
今後も八神先生の執筆活動を応援しております。
※面白かった点
スキル系小説にありがちな独学で時間もかけずに唐突チートは非常に萎えるので強くなる為の修行風景やギルドでの実績、師匠との関係等が丁寧に描写されていて楽しめました。
主人公が強くなるのも家族や幼なじみと一緒というのも新鮮さがあります。
同級生女子と仲良くなる動機や過程も不自然さがなくて好感が持てます。
※個人的に好きな点
親がアレで横柄だった子が自分自身で考える様になり体当たりで主人公に本音をぶつけてきた部分が好きです。
それを促したのが主人公本人ではなく担任の先生というのも良かったです。
※気になった点
友人にもなってない所か出会って数回である後輩のお弁当を勝手に食べつくす女子って躾がなってないとか横柄を通り越して狂人レベルでは…?
代わりに自分のおにぎりを差し出せば良いという考えもヤバいですね。
実際にこんな女子がいたら関わりたくないヤバさを感じました。
両方が見たい味わいたい。それ以上に何を想い悩むのか? 一つのユメ、二つの願い。使い続け一つが二つに、三つ四つ五つ無限に近く、それがスキル。想いさえスキルなのか? 僕のユメはスキルです。欲張るオール器用貧乏。能力へ。パラメータはバッシブ、技や魔法がアクティブ。想いさえ生物を建てる。
僕はスキルシステムが一番好きです。やはり、オールラウンダーよりスペシャリストに憧れます。この主人公はどうだろう。
テンポはややスローで、尽きないスキルのアイデアが素晴らしく特筆される。幾つの技が使える器用貧乏。
作品の雰囲気が、普通の異世界とはとことん違う。続きが気になる作風が目を見張る。