とんでもない病気に、とんでもない人がかかってしまった……!

 『急性美少女誤認病』――。
 文字通り、見境なく見る人すべてを美少女と誤認してしまう病をテーマに話が進行していきます。

 ですが……この病気を、たいへん個性的でユニークな御仁が患ってしまったのが問題でした。
 立て続けにとんでもないハプニングを引き起こす主人公に、その場面場面の展開が面白く、読む側も随時『これはひどい』とツッコミを入れずにはいられないような状況が続きます。

 そして結末では、無理やり意味ありげに締めくくるところがまた、コメディ成分強めとなっていて、最後まで楽しく読むことができました。