第3話
豆腐小僧は閻魔城へ通じるトンネルに着いた。
「ここを抜ければ閻魔城だ、早く届けないと」
トンネルの中はとても暗く何も見えない。
すると突然、トンネルの奥から男の声が響いてきた。
「赤い部屋が良いか!!青い部屋がいいか!!」
「?、誰ですか?僕、閻魔様に豆腐を届けにきたんです」
「赤い部屋が良いか!!青い部屋がいいか!!」
声はだんだんと大きくなっていき、それに同調して奥から眩しい光が漏れ始め豆腐小僧の体を包んだ。
【1部屋目】
気がつくと豆腐小僧は真っ白な狭い部屋にいた。
床には▲のマークが描かれており、目の前には赤い扉と青い扉がある。
「ここは何処?誰の悪戯?………取り敢えず出口を探さなきゃ」
【2部屋目】
豆腐小僧は『青い扉』を開けた。
開けた先は同じく白く狭い空間で、赤い扉と青い扉がある。
しかし床にはマークは無い。
【3部屋目】
次に豆腐小僧は『青い扉』を開けた。
その先はまた同じく空間、床には先ほども見た▲のマークがある。
「いったい何部屋あるんだ?」
【4部屋目】
次に『赤い扉』を開けた。
やはり同じような2つの扉のある部屋、床には▲マーク。
【5部屋目】
次に『青い扉』を開けた。
同じ扉のある部屋、マークは無い。
【6部屋目】
次は『赤い扉』を開けた。
同じような扉のある部屋、マークは無い。
【7部屋目】
次は『青い扉』を開けた。
また同じような部屋に出た、床にはマークは無い。
次は『赤い扉』を開けた。
開けると其処は、閻魔城のすぐ目の前だった。
「やっと出られた!」豆腐小僧は嬉しくなってすぐに駆け寄る。
しかし、門番の赤鬼と青鬼に足止めされた。
「待たれよ!あの部屋を抜けて来た事は褒めてやる」
「だがここから先は通す訳には行かぬ!」
「僕は閻魔様に頼まれて豆腐を届けに来たんです」
「何!?貴様、あの豆腐小僧か!」
「噂は聞いている。何でも頭がキレると噂だ」
「本当に豆腐小僧であるならば、我らの問いに答えてみよ!!」
「問い?」
「先程の部屋の数は幾つだ!!」
「本物であるなら解いてみよ!!」
豆腐小僧は考えた。
(確か、僕は7部屋回って外に出て来た。だけど7部屋で本当に正解なのだろうか?もし同じ部屋を回っていたとしたらもっと少ないのでは無いか?)
米 図で書いて考えて見てください。ヒント↓
ーーーーーーーーーーーーー
(一つわかる事は、▲のマークの無い部屋は少なくとも2部屋あるという事だ、
僕は2部屋目で『青の扉で、マークのある部屋に繋がる扉』
5部屋目で『赤い扉で、マークの無い部屋に繋がる扉』
6部屋目の『青い扉で、マークの無い部屋に通じる扉』
7部屋目で『赤の扉で、出口に繋がる扉』を通った。
赤と青は部屋に一つずつあるから、青の6、2部屋目が5部屋目と7部屋目の部屋と同じであった可能性はある。だけど、そうだとしても2つは確実に存在している。
次に▲のマークのある部屋だ。
僕は1部屋目『青の扉で、マークの無い部屋に通じる扉』
3部屋目の『赤の扉で、マークのある部屋に通じる扉』
そして4部屋目は1部屋目と同じで『青い扉で、マークの無い部屋に通じる扉』
を通った訳だ。
答えて↓
ーーーーーーーーーーーーー
「答えがわかったよ」
「随分と待たせたな」
「さあ答えてみよ!」
「答えは3部屋だ!!」
「…………正解だ」
「…………見事なり」
赤鬼と青鬼は門に手をかけ、開いた。
豆腐小僧は中へ入りお城の扉を叩く、すると中から執事が出て来た。
「何方かな?」
「毎度!豆腐を届けに参りました!」
終〜
豆腐小僧の豆腐配達「妖怪、謎解きの旅」 @suupalsannkaidatemannsixyonn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます