ほたるの呟き

鴇羽ほたる

小説どうしよ

小説の案は浮かぶ。しかも仕事中に。


なんたることかな。僕はよくノートに書いて、設定煮詰めて、ってやりたいのに!まさかの仕事中である。


でも!ご存知の通り根が暗い僕が、まさかの明るいラブコメが今なら書けそう!でも仕事中!な訳である。


悩んだ。本当に悩んだ。悩めば悩むほど案が浮かんできて溢れそうなほどである。でも、消えてってしまいそうで恐ろしい。


…もはや病気だ。


されば。要はするに鉛筆と何か書く物があれば良い。


カバンを漁った。


『てれー!』


『鴇羽ほたるは筆箱を見つけた!』


脳内に某画面が過ぎる。


さて、筆箱の中にはシャープペンシルと万が一の鉛筆がある。


あとは書くものを探すだけだ、と思ったところでスマホに視線を向けた。


待てよ、これなら鉛筆役もノート役も果たしてくれる。むしろここ最近こっちに書いてないか?


電源ボタンを長押しし、のんびり白画面に映る黒い果実を音を立てて弾き、パスコードを震える手で打ち、メモアプリを開く。


だぁー!?と軽く打ち込んでふぅっと息を吐く。


これでいい。これで忘れまい。


例のラブコメはいつ小説になり、いつ発表されるのか、僕は知らない。もしかしたらプロットのままで終わるかもしれない。でも。僕は少し幸せな気分になった。できなくてもいい。ただ、設定が浮かんだという動かない事実ができたから。



追記。


読んでくださりありがとうございます。さて。「小説家になろう」の方で連載すべきか、「カクヨム」の方で連載すべきか未だに悩んでおります。ご希望がありましたらこちら下部の応援コメントの方で聞かせてください。m(_ _)m

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