僅光

作者 サパー

57

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★★★ Excellent!!!

頑張っていたからこそ、コロナのせいで色々と大事なものを失ってしまったというお話ですね。

高校生のみならず、社会人の方でも共感する部分はあるんじゃないでしょうか。

ノンフィクションのエッセイというわけではないようなので実際にあったわけではないでしょうが、描写がとても分かりやすくて読みやすかったです。

青春かぁ

★★★ Excellent!!!

レビューを書きたいと思った初めての作品。

コロナ禍の高校生たちの心情が飾ることなく書かれていると思いました。
ネタバレになってしまうので、内容には触れませんが、読者さんが高校生ならすごく共感できる作品だと思います。
それから、子どもを持つ大人にぜひ読んでほしいと思います。

★★★ Excellent!!!

こちらはコロナ禍に歪む高校生活を主題にした、今を生きる現役だからこそ書ける作品です。想像にも及ばぬ程のリアルな「現在の」高校三年生の学校生活が描写されており、実態を覗き見ることができます。

筆者が実に高校生である点を考慮すると十二分な文章で、比喩表現が巧みです。
体感にはなりますが、地の文と台詞の割合は7:3でした。しかし表現が程良いお陰か読みづらくはないので、すらすらと読めます。

青春を奪われることの悔しさと、それでもと空を仰ぎ虹を拝まんとする、確かな「僅光」がこの作品の持ち味でしょう。
葛藤や逡巡を好む方におすすめしたい作品です。

★★★ Excellent!!!

短編を募集にかけた自主企画にて応募され、16000文字という結構長めな作品が目に留まり、読みました。

起承転結がはっきりとした作品、というよりは実話のようなリアリティに満ちた作品です。
確かな文章のメリハリがあって、読みやすい感じがして、お勧めできます。
特に、縦書き表示にして読むといい感じでした。

そして、何よりも、今を生きる現役にしか書けない作品であり、僅かな光をタイトルに掲げる通り、暗闇の中に灯る小さな光が読者にも伝わると思います。

コロナによってすべてを奪われ、失意のもと、無為な日々を送る主人公のもとに、友人たちが駆け寄り、互いの思いを確かめる構成がとても素晴らしいです。

作中に登場する少年――直輝
彼が犯してしまった一年前の失敗を取り返すチャンスさえくれないという、忸怩たる思いは察するに余りありますね。

校長の無責任ともいえる言葉に反感を覚える主人公・涼助がとても人間味があっていいなと思えました。

最後に、作中で最も印象に残った描写を残して、レビューを終えたいと思います。

 諦める必要なんてないんだ。
 下を向いたら、虹は見つけられないだろ。

変わった主人公・涼助のこれから歩む道に想いを馳せたい方、ぜひ読んでみてください。きっと後悔しないと思います。