【R15】自己紹介【なずみのホラー便 第76弾】

なずみ智子

自己紹介

 公園を散歩していた弘は、中学時代の同級生・田山と約10年ぶりに再会した。

 ベンチに腰掛け互いの近況を報告をし合っていた時、弘は、公園で遊ぶ子どもの中に、小学校低学年ぐらいのまさにリアル妖精のごとき超美少女がいることに気付く。

 ”人様の子どもをジロジロ見てはいけない”と、弘はすぐに少女から目を逸らしたのだが……


「弘、お前がロリコンだったとは意外だな」

「は?」

「お前、あの子を見てたろ」

「まあ、それは……単に可愛いから、目がいっただけだけど」

「誤魔化すなよ。お前はこの後、あの子をオ〇ズに……」

「ちょ、変なこと言うなよ!」

「お前が今日ここにいたのも、自分好みのロリをチェックするためだ。そうだろ?」

「子どもは無理だって! 俺は正直、女子高生でもキツいぐらいなンだよ! 勝手に決めつけンな!」

「いやいや、心配しなくてもお前がロリコンだってことは誰にも話さないからさ。でも事件だけは起こすなよ」

「だから、違うって!!」


 やたら弘をロリコンだと決めつけてくる田山。不快すぎる後味を残したまま、その日は別れた。

 後日、弘はテレビのニュースで知る。

 田山が女児児童に対する強制わいせつ罪で逮捕されたことを。


――fin――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【R15】自己紹介【なずみのホラー便 第76弾】 なずみ智子 @nazumi_tomoko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ