最強中学生全てを支配する《ルールブレイカー》となる

中野 拓斗《たくと》

第1話 《ルールブレイカー》

「やっと追い詰めたぞ…チート野郎……いくらお前でも戦術級の50人が相手ではても足も出ないか」

銀髪赤眼の黒いフードを被った少年の前に、満身創痍で50人のプレイヤーの姿があった。

「ふっ…チート野郎とは酷いね。僕はただの一位…運営さえ支配する絶対の《ルールブレイカー》だろ」

少年が片手を縦に振った。

刹那…その正面にいた約10人のプレイヤーが、陶器の割れるような鈍い音を立てながらポリゴンの欠片になって消え失せた。

「……!!」

同時に片手が消滅したプレイヤーが言葉を失う。

「別に君達に恨みも怒りも無いけど邪魔だから消えて貰うね。」

そう言うと少年はおもむろに手を挙げ詠唱を始めた。

「答えよ…世界の理よ…今世の神よ…今こそその力を示しルールブレイカーに誠の力を与えよ……」

残った40人のプレイヤーが逃げ出す中、少年は続けた。

「放て《ワールドクラッシュ・ブレイク》!!」

少年の手で構築された繊細で優美な魔法陣が、無数の光線を発し、逃げ出したプレイヤーごと周囲のマップを破壊し書き換えて行く。そこには破壊不能オブジェクトも破壊対象になり言葉のままに、世界が砕け、破壊された。

「ちぇ(´-ε-`)全滅かよ…まあ当たり前なんだけど…」

呑気なことを言いながら少年は自分のホームへの帰路に着いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

最強中学生全てを支配する《ルールブレイカー》となる 中野 拓斗《たくと》 @nakano-takuto

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る