言葉の軽重によらぬ内容の分厚さ。

「終いじゃ」
「なんもかんも」
「禍ひじゃ」

村人たちの絶望の前に、白き光が舞い踊る。
きらめく白銀の、牙。
お狗様だ。

見なさい、お鎮守様はずっとずっと、見守ってくださっている――忘れてはいけないよ。
竜之歯ぶらしを、絶やさず生きるんだよ。

そんなお話でした。