NemesissCodeサイドストーリー

@Dr10311621

3人とシロクマ

「暑い…」

『あっつーい!!』

そう言ってアゲハとリルは机に突っ伏していた。

「2人とももうすぐ店始まるんだからちゃんとしろよ。」

そう言ってカルマは2人に言うが実際結構暑いので許されるなら2人の様に机に突っ伏したい所だった。

「流石に暑いな…2人ともいくら髪の毛を結んでるからと言っても暑いよな。シロクマでも食うか。」

そうカルマが言うと

「『シロクマー!!』」

そう2人は目を輝かせた。

先程まで項垂れていたのが嘘かのようだった。

「よーし、リルは適当に冷えてる果物を持って来てくれ。アゲハは器を3つ持ってきてくれ。俺は氷の用意と練乳と小豆の用意をするから。」

そう言って2人に指示を出し氷を虚ろな目をしたなにかの動物を模したかき氷機に入れる。すると、

「ねぇお父さんいっつも思うんだけど何?そのデザイン。お店にあるやつでなんでやらないの?」

「うーんやっぱり使ってこその機械だしな。後これある意味ロストアイテムなんだぞ。」

そう言いながら器をかき氷機の氷の出る部分に置いた所で

『もってきた〜』

そう言ってリルが果物をもってきた。

「パインの缶詰にみかんの缶詰それと苺二キウイか。リルそれじゃあ缶詰開けて中から果物取り出しといて。缶開けた時に蓋で手を切らないように気を付けてな。」

『はぁ~い!!』

そう言って果物をリルに任してる間に氷を削る。

器に少し氷が入ったところにまず練乳を入れてまた氷を足していく、そしてその上にリルが缶から出して切った果物を乗せていく、最後に小豆を乗せてもう一度練乳をかけて出来上がったそれをテーブルに運ぶ。

「いただきま〜す」

そう3人が声を揃えていいそれぞれシロクマを食べ出す。

「冷たくて美味し〜」

『おいしい〜』

「うん、美味いな。リルも包丁の使い方が上手くなったな。」

そう三者三様の感想を言いながら黙々とシロクマを食していく。

そうしていると

「ねぇ、そう言えばなんでこのアイスってシロクマって言うの?」

そうアゲハが聞いてきた。

『なんで〜?』

リルも重ねてきた。

「そう言えばなんでだったけな…確か昔これを作った人がシロクマだったかどうとかだったかな?」

そう答えると

『クマさんがつくったの〜?』

そうリルが楽しそうに聞いてきた。

「あぁそうだな。シロクマさんが作ったからシロクマって言うんだぞ。」

そう言うと

「お父さん絶対に違うでしょ」

そうアゲハが言ってきた

「この世の中に絶対なんてないんだし何より味が美味しいんだから名前の由来とかは気にしなくてもいいだろ?」

と言うとさらにリルが

『お姉ちゃんこまかい〜モテないよ〜』

追い討ちをかける。

「ちょっ、リルどこでそんな言葉覚えたのよ!!お父さん変な事リルに教えたでしょ?」

「いや、俺ではないぞ!!リル、それ言うのはお姉ちゃんだけにしとくんだぞ!!他の人に言っちゃダメだぞ。」

『は〜い!!』

そうリルが答えた。

「いや、そうじゃなくて…はぁ…もういいや。」

そう言ってカルマに対してアゲハは呆れた。

「さ、2人ともなるべく早く食べないと溶けるしお店が始まるぞ、ただ急いで一気に食べると頭が痛くなるから慌てて食べないようにな。」

そう言って2人が食べ終わるのを眺めながら暑い中の一時の憩いの間を過ごした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

NemesissCodeサイドストーリー @Dr10311621

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る