第4話 初の使い魔
俺は今迷ってしまいそうなほど木の多い道を歩いている...
俺はシフィーに町までお使いを頼まれた...
「町までって遠すぎだろ...」
地図を渡されたので今のところ迷っては無いと思う...
「飛行魔法とか場所移動の魔法とか無いのかな...」
飛行魔法はシフィーと初めて会った時に使っていたが使い方が分からず諦めた...
俺は不満を漏らしながらだらだらと町への道を辿る
お金はシフィーがいつも狩っている動物達の毛皮を売ればお金になるらしい...
そして、シフィーは奴らに見つかればまた追い回されるかもしれないので自宅待機
今日頼まれたものは、薬草...
今までは森で取っていたらしいが最近取れなくなって困っていたらしい
そして、ついでにシャンプーもお願いされた...
今までは自作だったらしい
そして、町の門が見え始めた
俺はやっと着いた!!という嬉しさに嬉々として走り出した
すると、横の茂みからがさがさと音がして俺は足を止めた
「な...なんだ?」
すると、茂みから少し大きめのカワウソらしき動物が四足歩行で走ってきていた
そして、数メートル後に普通サイズ赤い狼が2匹とその狼より一回りは大きい狼が茂みから出てきた
「ワンワンオとカワウソ...だと...」
カワウソは俺の足元に身を潜めた
カワウソを見ていると小さい方の狼がこちらに向かって飛びかかって来た
「どうしよ...まじか...」
魔法をまだ完全に制限は出来てないし...
今ここで撃ったら木に当たって燃えるかも...
でも、噛まれるよりは...まし!!
俺は右手を前に差し出した
「
先程と同じように大きな炎が手のひらから発生した
そして、前にいた3匹の狼を燃やした
狼の断末魔と共に炎は燃え尽きた
だが、大きな狼は炎を浴びてもなお立っていた
「まじっすか...」
俺はシフィーが使っていた電気の魔法を思い出した
使えるかな?さすがに...でも、試してみたい!
俺は左手で指パッチンをしながら呪文を唱えた
「
シフィーが使っていた魔法と同じように目の前の狼は痙攣してから目の前で倒れた...
「つ...使えたー!!」
俺は喜んでいたが、今の状況を思い出す
そうだ!カワウソ...
カワウソはまだ、俺の足元にいる事を確認した
俺は振り返りしゃがんでカワウソを見た
「何でカワウソが?」
すると、カワウソは立ち上がって二足歩行になった
カワウソは俺に向かって一度会釈をしたように見えた
「え?今...お辞儀した?」
「先程は助けていただきありがとうございます」
カワウソの方から甲高い声が聞こえた...
俺の思考は数秒停止した...
俺はカワウソをじーっと見つめる
カワウソって喋るのか?後、もふりたい...
と考えているとカワウソが話し始めた
「はい!普通のカワウソは話さないのですが、我の種類のカワウソは話すことが出来るのです!」
「え?心が読まれてる?」
カワウソはコクコクと頷く
「はい!我々の種類は魔法が使えるのです!我は常にテレパシーを使っているのです!」
「だから、あなたが今、我をもふもふしたいって言うことも分かっています」
「ま...まじですか...」
するとかしこまるようにこちらを向いた
「力があるあなたにお願いがあるのですが...」
俺は考えるように手を顎に置いた
「お願いの内容によるな...」
するとカワウソは手を胸辺りに置いた
「我をあなたの使い魔にしてくれませんか?」
「使い魔か...」
でも、アニメとかでこう言うのは結構憧れてるんだよな...
でも、このカワウソって強いのか?
「我は強いですよ!今は魔力が少なくて戦えないですが...」
「へーそうなのか...」
「興味なさそうですね...じゃあ我を使い魔にしてくれたらもふもふしたい放題です!!」
「なぬ...」
もふもふし放題だと...
でも、このカワウソ強いんだよな...
「わかった...どうすれば良いんだ?」
我ながらちょろいと思う...
「えーとですね!まず魔法陣を書きます!」
カワウソはちゃくちゃくと魔法陣を書いて言った
そして、魔法陣を完成させた
「よし!出来ました!じゃあこの円の中に入ってください!!」
俺とカワウソは魔法陣の中に入った
「じゃあ、我に名前を付けてください!!」
「い...いきなり?」
俺はカワウソの名前を考える
そして目を瞑って名前を考えた
いきなり名前って言われてもな...
「じゃあ、コヅメ で...」
「コヅメですか...」
カワウソは少し迷ったように考えていた
「それってコツメカワウソだからですか?」
「よくわかったな...いきなり名前とか言われても」
「まぁ、なんか気に入ったので良いです...」
「これで、我の名前はコヅメですそして、
是非お願いします!」
俺は町に行く途中でカワウソのコヅメを使い魔にする事ができた。
異世界魔女との魔法生活 桜水 奏 @mipl
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