第8話 覚醒のうさチ
うさチのいびき攻撃で まともに眠れなかった… 怒りと睡眠不足が 相乗効果を生み出す!!
叩き起こそうと思ったが うさチの姿はよだれまみれで 触りたく無かった
長い棒で耳を引っ掛け
出掛ける準備をした
うさチ「あっー良く寝た!! おいりゅうちゃん 腹減ったぞ!! 」
龍心「…」
うさチ「飯はまだかね?」
龍心「ボケたのか? おめーに食わせる物はねー 今日返品させて貰う!!」
うさチ「またまた~ 私の回復呪文が必要な・く・せ・に!!」
龍心「無能のウサギさん 忘れてたわ 毛皮剥いで 生肉にした方が 高く売れるのか?」
うさチ「ちょっと なんの話よ?」
龍心「俺は 何んでも屋 金が多く入る仕組みって物を 頭の中に入れとかなきゃな」
うさチ「そんなにお金なんて貯めて何すんのよ この守銭奴!!」
龍心「何とでも言え!! 俺には叶えなきゃならない夢があるんだ それまでは 俺には耐える理由があるんだ!! とりあえずお前は返品じゃ!!」
気を取り直し おばあちゃんの所に納品しに行く事にした
商店街のおばあちゃんは 色々な薬草や 魔法グッツを売るお店だ
商店街の外れの方にある 俺は裏口の扉をノックした 「おばあちゃん 納品しに来たよー」
ガチャリ!!
おばあちゃん「おおーりゅうちゃん 薬草見付けて来てくれたのかい? すまないねー」
龍心「お安い御用だよー 毎度あり~」
おばあちゃん「その棒に付いてるのはなんだい?」
龍心「あぁー コイツまた寝てるよ… なんかこのウサギがさ 自分は僧侶だとか言うんだけど いざという時に 何の魔法も 使えなかったんだよ~ だから返品しようかと思っててさ あっ おばあちゃんウサギ食うかい?」
「よしとくれ あたしゃベジタリアンだよ!! なんだい? このウサギが魔法使えれば良いのかい?」
龍心「えっ?使えれば これから 頼もしくなるなー 出来るのかい?おばあちゃん!!」
おばあちゃん「いつも りゅうちゃんには 世話になってるからね それこそ お安い御用だよ!! 簡単な魔法なら あたしの魔法を掛ければ 唱えられるようになるさ おや? この子 それなりに僧侶として修行してたみたいだね そこそこの魔法なら使えるようになるだろう それっテクマクマヤコンテクマクマヤコン…」
そう言いながら おばあちゃんはうさチに魔法を唱えた
うさチ「うっ…」どうやら やっと目を覚ましたようだ
うさチ「うぎゃー!!」バタン 良くわからないが 叫び声をあげて また寝やがった…
いびきが大音量で響き渡る うるさい…
おばあちゃん「なんだい?このウサギは 人の顔見て気絶とは失礼なウサギだね!!」
龍心「後おばあちゃん このいびき何とかならないかな?」
おばあちゃん「うーん確かにこれは安眠妨害だね テクマクマヤコンテクマクマヤコン… 今から魔法も使えるし いびきもかかなくなったよ これでどうだい!!」
龍心「ありがとう!! おばあちゃん!!」
俺はありったけの感謝を 笑顔に乗せて おばあちゃんに微笑んだ
俺は 薬草の代金を貰い 家に帰る 家に着き うさチは 静になったので 少し寝る事にした 睡眠不足だったしな
静に眠れると思ったが うさチがうなされていた どうやってもうるさい奴だ
龍心「うるせー!!」
うさチは その声に反応し 飛び上がった
うさチ「さっき夢で 悪い魔法使いが出て来た…うわぁ~泣」
そうか 魔法使いに姿を変えられたって言うてたっけ
龍心「もう大丈夫 悪い夢だろ? 俺の部屋だ 安心して寝なさい つか俺も寝かせてくれ!!」
うさチ「おやすみなさい… ブツブツブツブツブツブツブツ…」
その時 俺の部屋の外で 大きな鉄の塊が 地響きを立てながら 動いていた!!
カダッツ物語 龍心 @ryuushin
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