第7話 眠れる森のうさチ

怒りを隠し切れないまま

ガタッツに戻って来た!!

既に日も暮れ 夜を回っていた

街に入り 繁華街を横目に リアカーをわりと速めのスピードで 家路に向かっていた!!

「うわ!!」

「うっ!!」

「ぶふっ…」

なんかを 踏んづけてしまったが 感情の高ぶりの方がデカかったので そのまま振り返らずに 家に向かうが

明らかに 酔っ払いを轢いた声だった 後で思ったが 悪い事をしてしまった…


我が城に到着!!

荷物を片付けて

中に入ろうとしたが 吊されたウサギを目にした コイツは 耳を結ばれ吊された状態にもかかわらず いびきをかいてやがる!!

俺は呆れながらも

耳を持ち我が家に入れた

時折寝言が聞こえる

「あぁー旦那様 うさは うさは あぁー おやめください 旦那様ー」

吊された状態でなんて夢見てんだよコイツは?

もう相手にもしたくない 明日になったら 返品しに行こう

俺は 帽子掛けに ウサギを吊した!!

特別な薬草も 明日おばあちゃんに 届けよう 今日はもう遅い

このまま寝る事にした


俺は知らなかった ウサギのいびきには 殺意を剥き出しにする効果があるだ

なんて…

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