追伸

 どうも私は小説が嫌いらしい。書くのも読むのも好きにはなれません。それでも、小説を読むのはやめられそうにありません。

 この業を背負ったのは学生時代の図書室でした。窓から夕日が差す赤く染まったその中で、「あの小説のここは良かった。あれは駄目だ。あの小説はおすすめだよ。等々…」こんな話を永遠としていました。あの時、何を話していたのかは思い出せません。ただ、夕焼けになるとたまにあの光景を思い出します。

 たぶん、あの情景が私に呪いをかけたのでしょう。小説はもう好きではありません。しかし、別れることも出来ないのです。


 この一点においては、あなたと同じなのかもしれません。物語と付き合って生きていくしかないのです。

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僕は小説が書けない。 あきかん @Gomibako

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