第3話

【〇〇〇〇年〇月〇〇日】

《あの夜、お姉さんに誘拐されてから3日くらいたちました。

でも、おじさんからは連絡こないし(しかも、お姉さんが勝手に連絡先から消してました。)僕が誘拐されたっていう事件もテレビでやってません。でも、神様って信じたわけではないです。そして、誘拐された僕はこのお姉さんと暮らすことになったわけです。》

「なぁに?それ?日記?」

ビクッ

「急に後ろに立たないでよ、それに勝手に見ないでよ」

「思春期かな?かわいいねー」

「ほっといて!!!」

「えへへへへーーー!!さて、可愛い少年もいじれた事だし今日も仕事に行ってくるねー」

(多分)神様、このお姉さんはこの3日間朝早くに出かけている。仕事だって言うんだけど、どんな仕事なのかは分からない。

「気になる?」

「まぁ、(多分)神様の仕事ってどんななのか見てみたくて」

「だから、君の心の声聞こえてるんだって。多分とか言ってるのも丸聞こえですぅ!もおー!そんなに信じないなら今日出かけよ!!一緒に神様の仕事お手伝いしてもらうんだから!!!」

「えー......」


そんなこんなで...


「よっし!張り切って仕事するぞー!!!」

「声が大きい。」

「子どもなんだからむしろこれぐらいはりきってよー!テンション下がるなぁあーー!!神様の仕事だよ!?凄いことよ!?少年!!!」

「ごめん。僕他の子供と違ってあんまりはしゃげないタイプなんだ。というか、うるさくしたら怒られるから、はしゃがない。」

「怒る人はもう誰もいないよ?」

「......。」

「ささ!行くよー!!」

そう行ってお姉さんは僕の手を引きながらずんずん進む。どこか移動するのか、電車に乗った。

ガタンゴトンと電車に揺られながら

(神様の仕事..か、、)

「絶対楽しいよ。」

「だから、人の心読むのやめてよ」











*****************************

「え?」


着いたのは水族館。

「神様?」

「何?」

「仕事は?」

「やだなぁー!今仕事中だよ?」

「水族館で何するの?生命の誕生?それとも新生物を作るために?」

「難しい言葉知ってるねー!少年!実は、極秘任務でな、」

「....??」

「この中に潜入し、生物の生態をしり、その生物達の荒々しい踊りを目を見て、改めて生命の神秘に触れようと思ってね。」

「なにいってるの???」

「要するに遊ぼーってこと!!」

「そんなんでいいの神様?」

「いやこれ結構大事な仕事よ?ちょっと難しい話なるけどね、この宇宙には沢山の星があるのよ。それを作ったのって私神様!!!じゃなく、、初代大神様なの。すごいよね。その大神様はただ生き物が住める星を作っただけ!!この星の生物は何も無いところから生まれたの。だから、新しい生物を見つけたらミジンコだろうがなんだろうが記録しなきゃいけないのよー!」

「つまりもっーと簡単に言うと、なにも飼ってない水槽に気がついたら変な生き物が産まれてたってこと!!面白くなってその水槽作った人が新しい生き物を観察し始めたって感じ?」

「すごい。2番目分かりやすかった。」

「でしょでしょ??というわけでお仕事行きましょうー!!」

水族館か、、始めてくる。

ちょっと嬉しいな。

「ふふふ」

「...心の声読まないでっていったでしょ」

「え?読んでないよ?君、顔がにやけてるよ??」

「!?!?!?!?」

「ササー!!レッツゴー!!!」

僕は初めて神様のお仕事をお手伝いすることになった。

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神様姉様と死にたい少年 佐藤陽太郎 @satousoutarou

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