第2話

「は?」

「私神様なんだよね。」

「警察に通報しますね。」

「いいよー?警察ってこの世界を悪から守ってる人達でしょ?でも、神様には逆らえないよね?」

「分かりました。相当変人なので呼びますね。」

「警察来たら君もまずいでしょー?こんな時間むしろよく今まで補導されなかったね?」

よくここら辺夜歩いてるから補導されない道を知っていた。でも、警察を呼ぶなんて自分から捕まえてって言ってるようなものじゃないか。

と、冷静になって考えた。そして、

「というわけで、誘拐しようと思うよ。」

かなり大変な状況だよね。これ。

僕、この人に誘拐されるのかな。あ、でも、殺してくれるならそれでもいいか。

「え?殺さないよ?」

「え?」

「え?」

「なんで?僕の考えてること分かるの?」

「わかるよー!だから神様だって。君が死にたがってることも最初から分かってたよー?どうして死にたいか気になって誘拐しようと思ったんだ!!あっ!ケータイ貸して!!」

ボーゼンとする僕からお姉さんはケータイを奪い取った。

「んーと、へー、君。こんな名前なんだ?立派な名前だねー、んで、君の保護者は..あ、これか、」

そして、僕の一応保護者に電話をかけ始めた。

「「はい。」」

「あー!もしもし!君が保護者様ですか??」

「申し訳ないんですけど、この少年の記憶を君たちのなかから消しますね。」

「「何を言っているんだ。お前は誰だ。」」

僕がお世話になっている親戚の人の声。

僕がいると何かと嫌な顔をしてくる人だった。その人が電話越しに何かを言っているのに気にせず、お姉さんは、ブツブツと呪文のようなものを唱え始めた。

「はーい!終了!!この電話番号ってだれのかわかりますかーー?」

ブツッ..プープー....

「着られちゃった!まぁでもこれで心置き無く誘拐できるねー」

「.....。おじさんは、僕をもともといないようにしてたから、きっといなくなってもなんとも思わないよ。」

赤ちゃんの頃から周りにはお世話をする人以外いなかった。悲しいとか寂しいとかそういう気持ちはだんだんなくなったいった。でも、なんでか、物心着く頃から、死にたい気持ちがおおきくなっていた。

「ねぇお姉さん。死ぬとどうなるの?」

「えー!、、、分かんない!」

「神様なのに?」

「死に方にも種類があるし、人間にもいろんな奴がいるから、どうなるかは決まってないんだよねー!でも!天国と地獄はあるよー!それから、転生もあるよー!」

「そうなんだ。僕が死んだらじごくに行くのかな?」

「え?そもそも君死ねないよ?」

「なんで?」

「私に見初められたから❤︎」

「お姉さん、僕のこと好きなの?」

「うん!好きになっちゃった!!だから、君が生きたいなー生きてたら幸せだなー!って思うまで一緒にいるー!」

こうして、僕は神様姉様といっしょになることになった。

(そういやお姉さんっていうより、僕から見たらおば)

「それ以上行ったら君が嫌いな雷落ちちゃうぞ★」

「(声に出して)言ってないよ神様」

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