第15話放課後の予定

肩を震わし、泣き続ける月史絵。

彼女の足もとのアスファルトが黒ずんでいき続ける。

「うぐっ、ひっぐぅ、うぅぅ……ゆぅっ、佑音ぉのことで毎日ぃ……頭がいっ、ぱいで。一緒に話して……なりにいてくれるのが安らぐ、んだよぅ。だからぁっ……だから、私……」

「……いよ。いから、月史絵さん……もう。ありがとう、ありがとう……月史絵さん。分かったから……泣き止んで、月史絵さん。俺も月史絵さんのことが好きです。こんな根暗なやつにも周りと変わらなく接してくれて……月史絵さんといると楽しくて、辛いことがあっても薄らいでいくんです。頼りないだろうけど……月史絵さんを第一に考え、尽くすから。俺を月史絵さんの彼氏に——」

「うんっ……そう言ってくれて、嬉しいよぅ。ありがとう、佑音ぉぅぅ……」

優しく抱きしめられた彼女が胸に埋めてた顔をわずかに上げて、目もとに涙を浮かべてはにかみこたえた。

俺は片手を彼女の顔に近づけ、ひとさし指でさぁっと涙を拭って、優しく笑う。


彼女が落ち着きを取り戻したのを確認すると、抱きしめていた手を離し校舎内に戻るよう促した俺。

「月史絵さん……そろそろ、戻ろう」

「うっうん!こっ、恋人……になったんだし、そのっ……腕を絡ませ、ても良い、かな……?」

歩み始めた俺と月史絵。

隣を歩き、満面の笑みを浮かべる彼女が赤面しながら訊いてきた。

「今はちょっと……放課後、なら良い……ごめん」

照れた俺は顔を逸らし、返答した。

「ううん。放課後にしてくれるんだから、大丈夫だよ。佑音、放課後一緒に帰れるんだし……デートしようよ」

「デートぅ……」

彼女の提案に、思わず一瞬思考停止した俺だった。

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TwitterでよくDMくれる人が実はクラスメートで美少女だった 闇野ゆかい @kouyann

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