笑えるだけじゃない。泣いた。

ゆるくて上手いギャグと、「俺」のピュアで柔らかい心に切なくなりながら読み進めると、「人の心の弱さ」そして「人を信じるとは」という真面目なメッセージにいつの間にかハメられていく。ラストは全ての人が穏やかな笑顔で頷ける。読み終わった後の後味は、優しいミルクに爽やかなミントを入れたよう。

タイトルを見た時には、まさか泣かされるとは思ってなかった。冒頭で説明された何気ない設定が、思いがけずラストの重要な場面で笑いと感動になった。
この作品に出会えて本当によかった。
傑作です。作者様、ありがとうございます。