だから僕は体を売る。

BlackAbyss

第1話 見知った味

─────────

「さむ…」


少し冷えてきた秋の寒空の下

一人の青年らしき影がホテル等々の影に隠れながら歩いていた

スマホの画面を見ながらLI○Eで顔も知らない相手とメッセージを送り合う

少し歩くと目の前の建物に寄りかかるように立っている中年?の会社員であろうスーツを着た男が立っていた


「あの、もしかしてメールの人ですか?」

「あぁ、君がこの黒いツバメのアイコンの子かな?」

「はい、合ってます」

「じゃあ行こうか、よろしく頼むよ」


淡々と会話を進めていく

この感じならこの人は我慢していればすぐ終わるだろう

背中に手を添えられながら少し大きめのラブホテルへと足を踏み入れる


「先にお風呂に入らせてもらってもいいですか?」


さすがに体が臭うなんて言われたら心が…と思いつつ相手が「構わないよ」と言ったのを確認し、備え付けのシャワールームへ足を運ぶ


「家で慣らしとけば良かった…」


そうボヤきながら服を脱ぎ捨て頭からシャワーを浴びる

早々に済ませないと客の機嫌も損ねるだろう

一気に指を二本突っ込み少し乱雑に後ろを慣らす


「ん"っ…く…」


きつい…そう思いながら指を抜き中にローションを少量仕込む

あとはシャワールームから出て体を拭いて相手の元へ行くだけだ

服はシャワールームで脱いだままだ

じろじろと舐め回すような視線に耐えながらたち続ける


「あ、そうだこれ舐めてよ」

「っ…分かりました…」


目を背けたくなるような汚ブツの前に膝をつき手を添える


「うぉっ…君手冷たいね、もしかして冷え性?」

「ご、ごめんなさい…どうしても冷え性治らなくて…」

「大丈夫大丈夫、ほら早く舐めてよ」

「っ…」


ゔっ…と顔をしかめたくなるのを堪えながらその汚ブツに顔をちかづける

ぺろりと舐めれば見知った味が口の中に広がる

勃たせるために先端を舐め、裏筋を舐めていく

そして本当は殴り飛ばしてやりたいほど嫌だがその汚ブツを口に咥える


「ん…っくぅ…」

「そうそう、もっと奥まで咥えて…」

「ゔっ…んぅぅ…ッ」

「っ…へぇ…上手いね…」


あんたになんか褒められたくない

そう思いつつ唾液を零しながら舐めたり吸ったりする

こんな奴少し舐めてやればすぐに出すだろうな

少し時間をかけ、じっくりと舐め回してやる


「ゔっ…射精る…っ!」

「っ"…!」


ぎゅっと目をつむり、じんわりと口の中に広がる青臭くて苦い液体を無理やり喉の奥へ流し込む

あーあ、またうがい薬使わないと

そんなこと考えてなきゃやってらんない…


また相手の手の前でカワイイ子を演じて腰振らないと…

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