第5話 誰かが呼んでいる

 さようなら。

 そういえばこんなことがあったな。

 と思い出してしまう。

 懐かしいのだろう。きっと。



 2人side

 僕たちはギルドに探し人依頼をした。もちろん俺たちも探すよ!?

 仲間だもんね。


 だからあんな置き手紙を置いていったのだろう?字面で、震えていて、紙は濡れていて、しおしおのヨレヨレで。グチャグチャ。そんな置き手紙。

「どしたの?早く探しにいこーよ。」

「ごめん。行こうか」


 私side

「こんにちはぁー。魔族さん。討伐依頼とはあなたのことでしょうかぁー?そんなに魔力が波打ってたら誰だって気づくよぉ〜?」

「どいて。」

「いやだぁー。だってぇー、お金と生活のためだもん?そりゃー。やらないと殺さないと 。血の一部を交換して、わたくしと契約してくれたらぁ〜いいよ?」

「やらない。専守防衛」

 途端に彼女は私の眼前に迫ってきた。圧迫感。威圧。そして何より牙。吸血鬼と鬼しか持ってない。

 彼女の攻撃を躱せなかった。かすった。

「あらぁ〜?なんでぇ〜?手応えあったのになぁ〜。なんで傷ついてないのぉ〜?じゃ、言い方変えます。口調変えます。一緒についてきてください。」

「やだ。誰も信用しない。怖い。」

「別にいいじゃないですか。ギルドであなたの捜索依頼がきてますよ?仲間が探してますよぉ〜。あ、気が抜けた。」

「私はそいつらを捨てた」

「じゃ、その捜索依頼は消しておきますね。ギルドマスター権限で。何かあったらギルドに来てくださいね。私はぁ〜待ってます。あ、気が抜けた。」

 颯爽と走り去っていった。絶対あいつ人間じゃない。

 その次の日、世界は破滅へと向かって行っていた。









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全種族で世界最強 @sofyi

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