空から見た光

@yugamori

光じゃなかった

 空から眺めていたときは、ずいぶんと華やかな場所だと思っていたのに。降りてきたら、きらびやかな光はただただ目に悪くまぶしいだけだった。話によると、この闇夜を照らす光は星を汚し、さらに星の自然を大量に消費しているらしい。

「そこまでして照らす必要あんのか?」

 一緒に降りてきた者が言った。上では星の光で夜は成り立っている。なにも汚すことはなく、ただ星の光の恩恵を受けている。それができない地上では、その代償を払う必要があるのかもしれない。けれど、その犠牲による光から生み出されるものは、やはり地上を汚しているのだそうだ。

「なんなんだこいつらは。星を壊すために生きてんのか?」

 一緒に降りてきた者が言った。私自身も、同じことを思った。

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