127話(九王沢さんにそれでも誰も突っ込めない:第12話)まで読んでの感想です☆
ラブコメですが、ミステリー好きな方にも是非読んでいただきたい作品です!
失踪事件や殺人事件、窃盗事件をヒロインの九王沢さんが見事に解決していく様は痛快です。
因みに上記のような事件を解決するには、閃きや色々な知識が必要になって来るので、冒頭の辺りでは九王沢さんはそう言う事が可能な高スペック大学生なんだよって描写が入ります。
その辺りがなかなか専門的なので、理解が及ばず不安になる方も中にはいらっしゃるかも?
ですが多少九王沢さんの話が理解しきれなくても気にしないで大丈夫!
九王沢さん以外の登場人物たちは普通の人たちのなので、九王沢さんが私たちにレベルを合わせてくれます(笑)
サブタイトルごとに物語に区切りがあるので、読む達成感を得やすいですし、どの物語もとっても読み応えのあります!
特に九王沢さんと主人公が出会う最初の物語は、今後何処かでまた絡んで来そうな予感がしてワクワクします☆
冒頭一文目で好きになりました。
いやもうほんとこれなんです。
好きな入りです。わくわくして続き読めます。
文体で言えば、
語彙が豊富なのとつくりが丁寧さについて気にならないくらいの丁寧さなのでめっちゃ読みやすいです。
ただ昭和生まれのおっさんなので
行間が多すぎる気がしてならないんですが
そこは現代っ子のつもりで我慢我慢。
内容に関して言えば
文体の丁寧さに気づかないほど絶妙な筆加減で。
キャラクターの知識から来る発言がちゃんとそのキャラクターの発言や言動になっていて、不思議な句読点の打ち方も「なるほど、こういう喋りや状況だからこの打ち方なんだな、と大変勉強になります。
いやかなり優秀な作品ではないですか!?
序盤の掛け合い漫才のような高速展開と、
九王沢さんの強烈だけど、どこかズレてて憎めないキャラ。
質問の答えを知らないふりでやり直させたり。
誘導尋問してみたり。
横浜湾が見えるお洒落バーより、串焼き屋を選んでみたり。
すべて絶妙なバランスで、カワイイです。すき。
(一歩間違えると、嫌味なキャラになりそう、、、)
そんな純粋培養で天然な九王沢さんに
掛け合い漫才のように四苦八苦する那智くん。
恋愛シーンと、おとぼけシーン、シリアス(お勉強)シーンを
行ったり来たりするラブコメ。
かと思いきや
九王沢さんが、単に面白がったりして彼と一緒にいるわけじゃない
というのが明らかになってきた頃から、物語は急加速。
14話というど真ん中での重要新キャラクター登場と、衝撃的なラスト。
いまだかつて、ここに着地するラブコメは見たことなかったです。
この線は序盤からはまったく予想できず、
とことん読者を楽しませようとする圧を感じました。
説明調の小難しいところも出てきますが、圧倒の文章力で読ませます。
あー面白かった。(本編28話まで読み終えた感想です)
あ、巨乳という設定の必然性はあんまり感じませんでした(笑)