第47次元世界での融体化された精神系

第47次元世界での融体化された精神系

物事には明確な区別などない。というのもコーヒーとコーヒーカップとの間に境界などというものが存在していないのだからあえて数学を持ち出すまでもない話だ。かなりエキセントリックな少女が言うには「目の前の事象はデザインに過ぎずその奥にはなにもない」そうだ。とにもかくにもさやえんどうの中身のごとくぷつぷつとして途切れがちな僕の思考を流れゆく膨大な情報とまぜこぜにして把握してゆくには格好の時間帯だということだ。さて季節はすっかり春夏秋冬だが、ことのほかカナリアが大陸から渡ってきている。業者によると前年度比三倍だそうだ。日向寅之助という実在しない人物の実在する孫がカナリアをこの国で初めて凝縮プラットフォームに入れて各国に売りさばいたらしい。まったく迷惑な話だ。デヘルギー縮嚢に移植して木星にでも飛ばしてやれば、彼も自分のしたことの愚かさに自覚的になれるだろうに。あろうことか政府は彼らの方針を国の予算で後押しすると発表した。政治家は系外惑星からの異性学的特殊生命体にこの国の存亡をかけているそうだが、その裏に他動的ネットワーク主義者たちの膨大な資金があるのは間違いないことだ。まったく嫌になる。しかしながら、（僕は目の前にあるリング状の揚げ菓子をつまみ、考える）、宇宙が多次元においてその存在を確定しているのであれば、森山博士の言うように人類にもやれることはまだある。ドーム状に巨大化したカタツムリが（ちなみにこれも例のカナリアの件にかかわっている）今年の気候をシュミレートするには龍の眼を横図にしておいておくのがよいそうである。であるから、やはり我々は評議会の決定を待たずにプロジェクトを推進し、時間の逆流を防ぎつつも甘いバラ指数の増加を促すべきなのだ。

プロジェクトの推進について君の意見を聞きたい。即急な返事を待っている。我々には時間がないのだ。カタツムリが子を産めば、とてもじゃないがドームはもたない。

ps

評議会からのbvc伝達筒は開けてはならない。その理由は説明するまでもない。

mksuheu666278よりjisfi383をこめて