雪を溶く熱

あとがき的な発表講演

１（いち）　穂乃果（ほのか）！　講演内容（こうえんないよう）を間違（まちが）えて伝（つた）えましたね！　ギラン✴

『あなたに届（とど）けっ！　ラブアローシュート🎯(照（て）れ)』

　皆（みな）さま、ご無沙汰（ぶさた）いたしております。

　園田海未（そのだ うみ）でございます。

　いよいよ、ラブライブ！シリーズ第３弾（だいさんだん）の『虹ヶ咲（にじがさき）学園（がくえん）スクールアイドル同好会（どうこうかい）』のアニメ化（か）、及（およ）び、ラブライブ！シリーズ第４弾（だいよんだん）の舞台（ぶたい）となる学校名（がっこうめい）、結ヶ丘（ゆいがおか）女子（じょし）高等学校（こうとうがっこう）も決（き）まり、ラブライブ！シリーズはこれからもますます発展（はってん）を続（つづ）けていくものと思（おも）われ……。

　　（ことり「海未ちゃーん！」）

　　（どうかしたのですか、ことり？）

　　（ことり「内容間違えてるよー？」）

　えええええっ！！

　　（ことり「正しくはこっちー！」）

　　（ここはラブライブ！のエッセイではなくて、『筆致は物語を超えるか』企画の）

　（『雪を溶く熱』の発表講演の場ですって？　それって、どういうことですか？）

　　（もしや、穂乃果！　間違えましたね。）

　（穂乃果はあとで懲らしめるとして、取り敢えず場をなんとか収めなければいけません。）

　こほん。失礼（しつれい）いたしました。

　これより、『筆致（ひっち）は物語（ものがたり）を超（こ）えるか』企画（きかく）の『雪（ゆき）を溶（と）く熱（ねつ）』の発表講演（はっぴょうこうえん）を始（はじ）めたいと存（ぞん）じます。

２（に）　気（き）を取（と）り直（なお）して……。

　今回（こんかい）、魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆきが書（か）いた『雪（ゆき）を溶（と）く熱（ねつ）』は、企画（きかく）のプロットに則（のっと）った内容（ないよう）で筆致（ひっち）を競（きそ）うという趣旨（しゅし）のようです。

　本人（ほんにん）が言（い）うには、

『大（おお）きくプロットを弄（いじ）ることなく、ストレートな話（はなし）作（づく）りを心掛（こころが）けたよ☆　アクセントに『土佐弁（とさべん）』をふんだんに使用（しよう）して、他作品（たさくひん）との差別化（さべつか）を計（はか）ったんだ、えへっ♪』

とのことです。

　魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆきの実体験（じったいけん）をベースに物語（ものがたり）を仕上（しあ）げているため、話（はなし）に嘘（うそ）がないとのことです。

　魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆきは、中学（ちゅうがく）１年生（いちねんせい）の時（とき）に高知市（こうちし）から土佐市（とさし）へと移（うつ）り住（す）んでいるようですね。

　物語（ものがたり）で引（ひ）っ越（こ）すのが、小学生（しょうがくせい）か中学生（ちゅうがくせい）か高校生（こうこうせい）かで少（すこ）しずつ意味合（いみあ）いが変（か）わってくると思（おも）うのですが、親（おや）の引（ひ）っ越（こ）しに対（たい）して一番（いちばん）無力（むりょく）な小学生（しょうがくせい）にしたと。

　あと、プロットの都合（つごう）から、引（ひ）っ越（こ）す側（がわ）ではなくて、見送（みおく）る側（がわ）で執筆（しっぴつ）したとのことです。

　もちろん、告白（こくはく）イベントは作（つく）り話（ばなし）だそうですが、引（ひ）っ越（こ）しによって片想（かたおも）いだった初恋（はつこい）相手（あいて）とは離（はな）れてしまい、現在（げんざい）にいたるまで再会（さいかい）していないと。そうなのですか。

　ですが、中学（ちゅうがく）１年生（いちねんせい）で好（す）きな人（ひと）がいたなんて、ちょっと破廉恥（はれんち）ではありませんか！

　中学生（ちゅうがくせい）、高校生（こうこうせい）は学業（がくぎょう）が中心（ちゅうしん）であるべきであって、色恋沙汰（いろこいざた）など言語道断（ごんごどうだん）！　日本（にほん）においては、古来（こらい）より、『男女（だんじょ）七歳（ななさい）にして席（せき）を同（おな）じゅうせず』と……。

　（ことり『海未ちゃ〜ん、話が逸れてるよ〜？』）

　失礼（しつれい）しました★

　それで本作（ほんさく）では『土佐弁（とさべん）』、すなわち高知県（こうちけん）の中部地方（ちゅうぶちほう）を中心（ちゅうしん）に使用（しよう）されている方言（ほうげん）を、ふんだんに用（もち）いることによって、読（よ）む人（ひと）に高知（こうち）の物語感（ものがたりかん）を強烈（きょうれつ）にアピール……って、すみません。

　私（わたし）は土佐弁（とさべん）素人（しろうと）なので、言（い）われなかったらどこの地方（ちほう）の方言（ほうげん）かもわからなかったです。そもそも、日本人（にほんじん）って一般（いっぱん）に土佐弁（とさべん）に詳（くわ）しいものでしょうか？

　坂本龍馬（さかもと りょうま）とか、山内一豊（やまのうち かずとよ）、――山内一豊（やまのうち かつとよ）説（せつ）もありますね――、……などの高知（こうち）を舞台（ぶたい）にした人物（じんぶつ）や作品（さくひん）に興味（きょうみ）を持（も）っている人（ひと）以外（いがい）には、それほど馴染（なじ）みのない方言（ほうげん）のような気（き）もしますが★

　高知（こうち）というのは、ほとんど雪（ゆき）が降（ふ）らないそうですね。

　その中（なか）で、魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆきが体感（たいかん）した高知（こうち）での猛吹雪（もうふぶき）体験（たいけん）を想定（そうてい）して描（えが）いたそうです。

　なんでも、高知（こうち）では雪（ゆき）が降（ふ）ってもほとんど積（つ）もらず、翌朝（よくあさ）に車（くるま）や植物（しょくぶつ）の上（うえ）などに薄（う）っすらと雪（ゆき）が残（のこ）る程度（ていど）なんだそうです。

　地面（じめん）やアスファルトに落（お）ちた雪（ゆき）は、地熱（ちねつ）で溶（と）けてしまうため、よっぽどのことがない限（かぎ）りは、道路（どうろ）に雪（ゆき）が残（のこ）ることはないようですね。

　雪（ゆき）が降（ふ）ったら雪（ゆき）かきするという発想（はっそう）はないということです。

　山間部（さんかんぶ）では一部（いちぶ）、雪（ゆき）が積（つ）もる地域（ちいき）もあるかもしれないそうですが、平野部（へいやぶ）ではまずないようです。

　高知（こうち）では、『雨（あめ）だと思（おも）ったら雪（ゆき）だった』みたいなことも多（おお）くて、目（め）に見（み）えてはっきり雪（ゆき）だとわかるのは、本当（ほんとう）に少（すく）ないのです。

　魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆきの人生（じんせい）で12月（じゅうにがつ）に雪（ゆき）が降（ふ）った記憶（きおく）は１回（いっかい）だけで、それがなんと12月（じゅうにがつ）24日（にじゅうよっか）だったとか。中学（ちゅうがく）２年生（にねんせい）か３年生（さんねんせい）の頃（ころ）の記憶（きおく）らしいです。

　12月（じゅうにがつ）どころか、１月（いちがつ）でもほとんど降（ふ）らない。

　雪（ゆき）が降（ふ）るのは、ほぼ２月（にがつ）限定（げんてい）。

　そんな地域（ちいき）なので、雪（ゆき）が降（ふ）っただけで、特別な日（スペシャルデイ）なのです。

３（さん）　そんなわけで、高知（こうち）の人間（にんげん）から見（み）た本作（ほんさく）とは

　そういった地域（ちいき）事情（じじょう）を踏（ふ）まえて、この物語（ものがたり）を考（かんが）えますと。

❄秋人（しゅうと）は、美冬（みふゆ）に『さよなら』だけでも伝（つた）えたいと考（かんが）えていたところ、雪（ゆき）が降（ふ）ってきたので、『これは天（てん）の意思（いし）が俺（おれ）の背中（せなか）を押（お）している』と捉（とら）えました。

❆美冬（みふゆ）は美冬（みふゆ）で、珍（めずら）しい雪景色（ゆきげしき）(単（たん）に雪（ゆき）が宙空（ちゅうくう）を舞（ま）っている光景（こうけい）を指（さ）します。地面（じめん）に落（お）ちた雪（ゆき）は地熱（ちねつ）で溶（と）けるため積（つ）もりませんから)に見惚（みと）れていたところ、秋人（しゅうと）の存在（そんざい）に気（き）が付（つ）いた。

❅秋人（しゅうと）は、単（たん）に美冬（みふゆ）のうちの玄関（げんかん）で『さよなら』を言（い）うだけのつもりが、窓（まど）から見（み）ていた美冬（みふゆ）と目（め）が合（あ）って、運命的（うんめいてき）なモノを感（かん）じて欲（よく）が出（で）た。

⛄秋人（しゅうと）は雪（ゆき）に背中（せなか）を押（お）されて、美冬（みふゆ）に告白（こくはく）をした。

🌋それだけの話（はなし）です。雪（ゆき）は秋人（しゅうと）に告白（こくはく）をする勇気（ゆうき）を与（あた）えましたが、美冬（みふゆ）が返事（へんじ）をするチカラとはなりませんでした。

　作者（さくしゃ）の魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆきは、

『中学生（ちゅうがくせい）になったら、お互（たが）い好（す）きな人（ひと）ができて初恋（はつこい）はただの想（おも）い出（で）に変（か）わる。再会（さいかい）して、恋仲（こいなか）になる？　あり得（え）ません★』

と断言（だんげん）してますね。

　なお魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆきは、さだまさし博士（はかせ）の、『恋（こい）とは一過性（いっかせい）の発情（はつじょう）症候群（しょうこうぐん）にすぎない』説（せつ）を信奉（しんぽう）しているようです。

４（よん）　筆致（ひっち）は物語（ものがたり）を超（こ）えるか――雪（ゆき）を溶（と）く熱（ねつ）――チャレンジマッチ参加（さんか）作品（さくひん）

　本小説（ほんしょうせつ）は、筆致（ひっち）は物語（ものがたり）を超（こ）えるか――雪（ゆき）を溶（と）く熱（ねつ）――企画（きかく）のチャレンジマッチ参加（さんか）作品（さくひん）となっております。

　つまり、予選（よせん）からの出場（しゅつじょう）ということです。

　期間中（きかんちゅう）に100人（ひゃくにん）から星（ほし）をもらえたら、当企画（とうきかく）の本戦（ほんせん）入（い）りのようです。

　なので、お読（よ）みいただいた方（かた）の中（なか）で、

『これ、筆致（ひっち）企画（きかく）に並（なら）べても良（い）いんじゃない？』

と思（おも）った方（かた）は、星（ほし）をひとつだけお入（い）れ下（くだ）さい。

　ノリとしては、昔（むかし）ＮＨＫ（エヌエイチケー）でやってた『爆笑（ばくしょう）オンエアバトル』のノリで、全宇宙（ぜんうちゅう）のカクヨムファンに、この小説（しょうせつ）を届（とど）けたいと思（おも）ったら星（ほし）ひとつ入（い）れて、そう思（おも）わなければ星（ほし）を入（い）れない。

　『ひとりが２（ふた）つも３（みっ）つも投票権（とうひょうけん）を持（も）っているのはおかしいんじゃないですかね？』

　ということのようです。

　本人（ほんにん）は、10人（じゅうにん）から星（ほし）もらえたら十分（じゅうぶん）で、下手（へた）したら読者（どくしゃ）が10人（じゅうにん）もつかないかもしれないと思（おも）っていますからね。

　魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆきも、この小説（しょうせつ）のできが良（よ）いとは思（おも）っておらず、『取（と）り敢（あ）えず一応（いちおう）はプロットにほぼ沿（そ）った話（はなし）が書（か）けたからアップしただけ』で、他（ほか）の同企画（どうきかく）作品（さくひん）と比（くら）べて評価（ひょうか）するレベルにないと考（かんが）えています。

　まだ何作（なんさく）か考（かんが）えているようなので、ひょっとすると、また投稿（とうこう）するつもりかもしれません。

　なお、プロットでは『秋人』は『あきひと』となっているのですが、本作（ほんさく）では『秋人』を『しゅうと』と読（よ）ませていますね。

　他（ほか）には、『あきと』とも読（よ）めるわけで、『あきひと』に限定（げんてい）する必要（ひつよう）はないでしょ？

　とのことです。

５　そしてホノカチャンはこてんぱんにされましたとさ　めでたしめでたし

「おーい、海未（うみ）ちゃん、お疲（つか）れさまーっ！　発表（はっぴょう）良（よ）かったよー♪」

「そうですか、ありがとうございます♡　ところで、今日（きょう）は『ラブライブ！シリーズに関（かん）する講演（こうえん）』だと聞（き）いていたのですが？」

「それは酷（ひど）いね！　誰（だれ）？　そんなでたらめなこと吹（ふ）き込（こ）んだのは？」

「私（わたし）は穂乃果（ほのか）から伺（うかが）ったのですが？」

「え？　あー、あはははは〜っ💦　人間（にんげん）誰（だれ）だって間違（まちが）いはあるしさ〜、ドンマイドンマイっ！」

「それは穂乃果（ほのか）がいうセリフではありませんよね？　ギラン✴」

「海未（うみ）ちゃん、目（め）が怖（こわ）いよ？　ことりちゃん助（たす）けてっ💦　海未（うみ）ちゃんに殺（ころ）されるーっ！」

「あっ、こらっ、穂乃果（ほのか）っ、待（ま）ちなさいっ！」

　出演（しゅつえん）　μ's（ミューズ）２年生（にねんせい）トリオ

園田海未（そのだ うみ）(ＣＶ（シーブイ）:三森（みもり）すずこさん)

南（みなみ）ことり(ＣＶ（シーブイ）:内田彩（うちだ あや）さん)

高坂穂乃果（こうさか ほのか）(ＣＶ（シーブイ）:新田恵海（にった えみ）さん)

魔女（まじょ）っ子（こ）★ゆき(ＣＶ（シーブイ）:野中藍（のなか あい）さん)