結びに
「状況は?」
「第6界の魂分離作業は順調に進行中。
現時点で遅れは35パーセントまで低減されています」
「人間側の主戦力は?」
「ヘイズ国勇者ら中心構成員は概ね残っていますが、戦闘期間の長さを考えれば魂分離も時間の問題かと思われます」
「そうか……。
くれぐれも攻撃の手を緩めるでないぞ。
油断だけはするな」
「了解」
「……あれ?」
「どうした?何か問題か?」
「第2世代型、投下コードBの10が活動を停止しました。
現時点で原因は不明です」
「コードBの10?
現在の戦線からは遠い配置のはず……。
別の勢力に破壊されたとでも?」
「一時的なシステムエラーの可能性もありますし、現時点では何とも……。
……あっ、またです!
今度は第3世代型、投下コードAの8が止まりました!」
「何が起こって……」
「何これ……。
Aの7、Aの10、Bの7……後方から次々に活動を停止していきます!」
「なっ!?」
「原因、来ました。
確実に外からの破壊です。
心核が砕かれています」
「停止直前にAの10が撮影した画像です。
多少粗いですが、主モニターに回します!」
「おお……」
「そんな……どうして?」
「……これは……奴、なのか?」
「被験体の肉体及び魂は第2研究所にサンプルとして保存されています。
確認も取れていますが……」
「だとしたら、こいつは一体……?」
「被写体は後方より我々の戦力を削りつつ戦線に向けて直進しているようです。
魂管理データベース、職員データベースのどちらにも、被写体に該当する検索結果はありませんでした」
「界長!
Bの4の装備を介してこちらに入電が!」
「繋げろ」
「了解」
『ザザ……ザザザー……』
「ノイズ調整完了。いけます」
「……聞こえるか?
儂じゃ、クリーブスじゃ。
聞こえておるなら答えよ。
貴殿は何者だ?
そして我々の味方か、それとも敵か?」
『……ジ……ジジイ、カ……』
「儂は神府のクリーブスじゃ。
貴殿は何者か。答えたまえ」
『……オマエダケハ、ユルサナイ……』
「回路断線!
コードBの4、完全に活動を停止しました!」
「くっ……!
現時点より対象物を特定有害オブジェクトに指定する!
各自最優先で情報収集、対策に当たれ!」
「了解!」
「…………ちいっ!あの小僧め……。
悪夢はすぐには終わらせぬ、か……」
Second LIFE
written by makizume
(not) to be continued
Second LIFE makizume @makizumest
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます