第14話 もし抱きしめられたら。
あの時…ベッドで君を抱きしめた時…
なんだか、ホッとした。
既婚者だと知らなかったから。
遊びだったのも分かっていた。
でもキツかった。
「愛させて欲しかった」
泣きたい気持ちを抑えきれなかったのだ。
「まだ一緒に居ちゃダメかな?
もう会えないんだよね?」
美魅さんは
「私、人妻なの。もう無理だよ。会えないから(笑)(笑)(笑)」
と笑い、ベットを去った。
ようやく現実に戻った。
もう思い出すのはやめよう。
ディアハイヒール〜大人のキミに恋をした件〜 柊羽響 @hibiki-kisaragi
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