第4話 初雪への応援コメント
此度、自主企画にご参加頂きましてありがとうございます。
全体的にとても可愛らしいお話だと思いました。特に、秋人もキャラクターが良いです。美冬の無遠慮な感じも良い。この二人が繰り広げる会話劇は心地よく、その距離感や歴史が透けていてとてもほかほかした気持ちで見れました。
おばさんが少し悪そうな提案をするところもいいですね。結局はキューピッドですけど。
最後のエンディングも最高でした。やはり恋愛はこのように可愛く気持ちよく終わりを迎えて欲しいですね。特に最後、美冬が秋人を引っ張っていくシーンが良いと思いました。秋人は尻に敷かれるタイプなのでしょう。
全体のお話の構成はとてもかわいらしくキュンキュンがあり、また高校生の感じが良く出ていたりと楽しめました。
しかし筆致となると、途中のコメントでも差し上げている通り、多分もっと読みやすくしたり、読者を引きつける整え方はまだまだ出来る気がします。
作品全体の文字数が少ないからこそ、余分な説明や冗長にすることはできないため、いかにわかりやすく、魅力的な表現を字の文で出来るか、がより求めらると思います。
これを追求すると、生きた人間の会話劇により深みが生まれ、最後に残る印象が激変するまであると思うのです。
他にも落ちとして、お母さんが美冬のIDをいったいいくらで売ったのか(秋人はいくら払う!と言ったのかも面白いかも)あるいはその対価はなんだったのかとかも言及があっても面白いかも知れませんね。
そういう、広げられた風呂敷の中身をどう最後にしまい込むかも含めて、筆致面での伸びしろをより感じました。
企画企画主につき筆致面で多数コメントしておりますが、私も人に物を教えられるような立場や実績でもないので、あくまで「こういう風に感じる人もいるのだ」というくらいのお気持ちで受け止めていただければ幸いです。
可愛らしい、そして幸せな最後を示してくれた本作に感謝いたします。
改めまして、今回も自主企画にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございました。
まず、最初に答えておきますが、秋人が払ったのは就職しらた初任給で母にプレゼント、でしたw。実は書いてみたのですが、最後のエピソードへの文章のリズムが悪かったので、これは読者の想像に委ねる形を取りました。
葉桜のときと違い、今回は長いものにできそうもないため、どうやって短いものにまとめようかと考えて、できるだけ「読者の想像に任せる」ことにして文章をかなり省きました。
第3話でご指摘を頂いた諸々も、第1、2話で疎遠になっていることを提示して、後は細かく書かないことにしましたが、ゆあん様だけでなく、他の方からも分かりにくいというご指摘があり、さすがに省きすぎて伝わりにくくなっていたのかな。もう少し書くべきだったかなと思っているところです。全体的に見直してみようと思います。
文体、改行、まだまだ学ぶべきところがたくさんありそうです。
また別の機会にも、ぜひ参加させていただきたいと思います。
ありがとうございました。
第3話 思い出のかけらへの応援コメント
うーん、この回は少しもったいない印象を受けました。
とても重要なことが目白押しで書かれているのに、するっと話が流れてしまったりする感じがしたのです。
▶それはそれは派手な音が中からして玄関のドアが開いた。
例えばここ、派手な音がしたのは「おばちゃんはパワフルな感じの人で、しかも美冬が来るのを楽しみにしてたから思いっきり扉を開けたから派手な音がした」のか、「家が古く、引き戸を動かすとレールと貼り付けられたガラスが鳴り、しかも防音が大したことがないそんな家だから派手な音がした」のかが、わからないのですよね。人物に対しての意図なのか、物に対しての意図なのかが明瞭でないのは少しもったいなく感じます。
▶そして秋人のお母さんは何も言わずに高校の制服を着た私をギュッと抱きしめた。
ここも、おそらく「当時小学生だったころ、同じように抱きしめてくれた時は、おばさんに包み込まれるようだった」のが、
今は「高校生になった私は、いつのまにかおばさんの背を追い越している」このの対比として、「高校の制服を着た」というワードが入り込んでいるんだと推測します。
しかしここで差し込むと、「高校の制服を着た私」を「初めて抱きしめた」という部分が強調されてしまうように感じます。もしくは、高校の制服を着た私は珍しいのかのようにも取れます。
伝えたいのは、
▶小学校の頃、こうして良く抱きしめてくれた。上から包み込まれる感じがとても安心できた。
▶だけど今、高校の制服を着た私は、おばさんの背を追い越していてた。
(整理はできてないですよ、内容だけです)
という趣旨の表現をすると、
「あ、時間が経ってしまったんだ」ということをより強調しやすくなるのかなぁと思いました。
本エピソードはそういう、「各順番」や「魅せ方」で大きく印象が変わる事実が目白押しでしたので、もっと工夫のしがいを感じました。
作者からの返信
まず、大前提として、中学から秋人から少し避けられた美冬は、秋人の家に行く機会を逸してしまっています。ここは、第1話と第2話です。
美冬に長く会っていなかった秋人の母は、インターフォン越しに「美冬です」という声を聞き、喜びながら慌てて玄関へ走ってきたのです。「高校の制服」は、中学から来なくなって、それを一度も見せなかったおばちゃんに見せるために、休みであるにもかかわらず「あえて」着ていきます。
だから、いつの間にかおばちゃんより美冬は大きくなっており、それでもおばちゃんは子供の頃のように美冬をギュッと抱きしめた、という表現だったのです。
伝わりにくかったのですね。見直しが必要ですね。
この章は淡々と進むと思います。これは読者に「ある錯誤」を与えて、ひとつのどんでん返しを狙って書いた章なのです。
それは、他の方への返信で書きましたが、この物語が美冬とおばちゃんの物語と思わせる効果を狙いました。それが、次の章のおばちゃんの一言でどんでん返しというか、物語の面白みを凝縮しようと考えたのです。
筆致を磨かないと、伝える力がまだまだ足りないですね。
第2話 足跡への応援コメント
筆致企画につき、コメントです。
改行・空行の扱いに法則性があるとさらに読みやすくなるのではないかと思いました。
私は横書きかライトノベルの場合は、
・会話文の前後を空行
・展開変わる所は空行
で統一しています。
これはどれが正解とかはないと思うのですが、今回の章に関しては、特に会話文周辺で法則が見つけられませんでした。悪いことではないと思います。
作者からの返信
ありがとうございます。
告白すると、改行には未だ迷っているのです。
私は「普通の小説」が好きなので、ネットの改行だらけの小説には違和感が抜けないのですが、ただ、自分でもそう感じるんですが、タブレットなどで小説を読むと空白行があった方が読みやすいのも確かなんです。あれを紙でやられたら読みにくいでしょうね。
だから、改行を入れながら書いているんですが、まだ自分の中でさえも規則性を見出せないでいるのです。
うちの場合は、どちらかというと会話に力を入れているのですが、そうなると改行だらけになりそうで。
しばらくゆあん様のやり方を取り入れてみようかと思います。
指摘、ありがとうございます。
第4話 初雪への応援コメント
素敵なラストですね。読む人の気持ちが暖かくなる物語でした。
と誉めてからの企画主旨である、ご指摘を!
トントンと進むストーリーに、小気味よい会話で楽しいお話でしたが、最終話の構成は難ありかと。
美冬の視点から離れ、エピローグ的におばちゃんかと思ったら、また美冬に戻るのは、読み難さもありますし、蛇足感ありとわたしは思いますが。
最後の二人の未来は、読む人の想像に任せるって感じのほうがすっきりすると思いました。
しかし、朝からほっこりと微笑んでしまう、素敵な作品であることには変わりありません。
面白かったです。(^ω^)
作者からの返信
お読みいただきありがとうございました。
やっぱりそう感じますよね?
そうなんです。実はおばちゃんの言葉で物語を終わらそうかと一旦は思ったんですが、それでは秋人と美冬だけの物語になっちゃいそうで、美冬を大事に見守ったおばちゃんの幸せな未来をどうしても書きたかったんですよね。それで冒頭の雪景色と対比させる形であの節を付け加えました。
完全な作者だけの独りよがりではあると思いますが、余韻よりハッピーエンドをとりました。
第4話 初雪への応援コメント
こんにちは、失礼します。
「美冬のSNSのID、あんたいくらで買う?」
お母さん、どれだけ商売上手なんですか。絶対買うでしょこれは、とニヤニヤしてしまいました。
会話のテンポがよくて、幼馴染みや家族の間柄がにじみ出てるような感覚でした。良いですね。
情景描写も読みやすく、素敵です。
ちょっともったいないなぁ、と思ったのが、母の話が中心部よりになってしまったかなぁ、と。母の人称で二人を見る、もしくは美冬と秋人の話を練り込む等をした方が面白くなるかな、と思いました。
物語る人さまの趣旨と違っていたら流してください。
わき役大好き人間なので人さまのことをとやかく言えないのですが、このコメントを置いていきます。
長文、失礼しました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございました。
確かに母親よりの三章目ですね。
実は、出出しで美冬と秋人の幼なじみ恋愛ストーリー?と読者に見せかけてからの、あれ?、もしかしてこれ美冬と母親の物語だったの!っと思わせるために、あえて仕掛けた章なのです。
そこでさりげなくアルバムで秋人の中学のころの美冬への思いを読者に入れてからの、でも母親は高校で変わったのかどうなの?、からの、いくらで買う?につなげたつもりなのです(笑)←わかりにくい……。
第4話 初雪への応援コメント
最初は、残念な秋人だなーって思いながら読んでいましたけど、恋人になれなかった美冬の片想いとか、仲が良い風に装ってた秋人とか、切なくもキュンとしました( 〃▽〃)
そしてお母さんのキャラがいい! ハッピーエンドに繋がる立役者ですね(*´▽`)
最後に、木に登ったバカのことを話す二人の姿に、ほっこりしました(#^^#)
※少し気になったのですが、本作はゆあんさんの自主企画、『筆致は物語を超えるか 雪を溶く熱』用の作品ですよね?
参加されている自主企画の一覧に、『筆致は物語を超えるか』が記されていないのですが、エントリーし忘れていませんか?
作者からの返信
ありがとうございます!
……。うん。登録忘れてました。はい。
あとでやっときます(〃ω〃)
お母さん、なんかぶっちぎりで人気キャラになってるような。
いやいや、これは王道の恋愛ストーリーです……。たぶん。
第3話 思い出のかけらへの応援コメント
ふーん、秋人。
おばちゃんには美冬のことどう話していたのでしょうね。
デートかもなんて思わせるなんて
仲良くやっている風によそおっていた?
中学時代は写真でごまかせても
高校時代は苦しかったかもしれません。
作者からの返信
ここは一応、美冬から写真をもらったと嘘をついたりで、母親にはまだ親しいアピールをしていたという裏設定ですね。最終話への伏線をあちこちに散りばめたつもりで……。
1話目で、暗闇でもわかる、と美冬に言わせたのも同じです。
第4話 初雪への応援コメント
楽しく拝読させていただきました。
「美冬のSNSのID、あんたいくらで買う?」
母親がこれ言うの(爆)
少し冷静になって読み返してみると、一部、母親視点で語られているところに若干の違和感がありました。
自分なら、「何であんたが知ってるのよ!」と美冬にとっちめられた秋人が土下座しながらゲロするシーンを書くかな。美冬視点で。
何にせよ、色々家庭の事情がある二人が幸福になるストーリーが良かったです。
作者からの返信
お読みいただき、コメント、お星様までありがとうございます。
ご指摘の視点、考えたのですが話が長くなるのと、お母さんの出番を作りたかったので、この形になりました。
最後の件はどうしても書きたかったので、愉快で楽しいお母さんの人となりをその前に入れておきたかったんです。同居するには必須かなと思いまして。