応援コメント

第3話 思い出のかけら」への応援コメント

  • うーん、この回は少しもったいない印象を受けました。

    とても重要なことが目白押しで書かれているのに、するっと話が流れてしまったりする感じがしたのです。


    ▶それはそれは派手な音が中からして玄関のドアが開いた。

    例えばここ、派手な音がしたのは「おばちゃんはパワフルな感じの人で、しかも美冬が来るのを楽しみにしてたから思いっきり扉を開けたから派手な音がした」のか、「家が古く、引き戸を動かすとレールと貼り付けられたガラスが鳴り、しかも防音が大したことがないそんな家だから派手な音がした」のかが、わからないのですよね。人物に対しての意図なのか、物に対しての意図なのかが明瞭でないのは少しもったいなく感じます。

    ▶そして秋人のお母さんは何も言わずに高校の制服を着た私をギュッと抱きしめた。

    ここも、おそらく「当時小学生だったころ、同じように抱きしめてくれた時は、おばさんに包み込まれるようだった」のが、
    今は「高校生になった私は、いつのまにかおばさんの背を追い越している」このの対比として、「高校の制服を着た」というワードが入り込んでいるんだと推測します。

    しかしここで差し込むと、「高校の制服を着た私」を「初めて抱きしめた」という部分が強調されてしまうように感じます。もしくは、高校の制服を着た私は珍しいのかのようにも取れます。

    伝えたいのは、
    ▶小学校の頃、こうして良く抱きしめてくれた。上から包み込まれる感じがとても安心できた。
    ▶だけど今、高校の制服を着た私は、おばさんの背を追い越していてた。
    (整理はできてないですよ、内容だけです)
    という趣旨の表現をすると、
    「あ、時間が経ってしまったんだ」ということをより強調しやすくなるのかなぁと思いました。

    本エピソードはそういう、「各順番」や「魅せ方」で大きく印象が変わる事実が目白押しでしたので、もっと工夫のしがいを感じました。

    作者からの返信

    まず、大前提として、中学から秋人から少し避けられた美冬は、秋人の家に行く機会を逸してしまっています。ここは、第1話と第2話です。
    美冬に長く会っていなかった秋人の母は、インターフォン越しに「美冬です」という声を聞き、喜びながら慌てて玄関へ走ってきたのです。「高校の制服」は、中学から来なくなって、それを一度も見せなかったおばちゃんに見せるために、休みであるにもかかわらず「あえて」着ていきます。
    だから、いつの間にかおばちゃんより美冬は大きくなっており、それでもおばちゃんは子供の頃のように美冬をギュッと抱きしめた、という表現だったのです。
    伝わりにくかったのですね。見直しが必要ですね。

    この章は淡々と進むと思います。これは読者に「ある錯誤」を与えて、ひとつのどんでん返しを狙って書いた章なのです。
    それは、他の方への返信で書きましたが、この物語が美冬とおばちゃんの物語と思わせる効果を狙いました。それが、次の章のおばちゃんの一言でどんでん返しというか、物語の面白みを凝縮しようと考えたのです。

    筆致を磨かないと、伝える力がまだまだ足りないですね。

  • ふーん、秋人。
    おばちゃんには美冬のことどう話していたのでしょうね。
    デートかもなんて思わせるなんて
    仲良くやっている風によそおっていた?
    中学時代は写真でごまかせても
    高校時代は苦しかったかもしれません。

    作者からの返信

    ここは一応、美冬から写真をもらったと嘘をついたりで、母親にはまだ親しいアピールをしていたという裏設定ですね。最終話への伏線をあちこちに散りばめたつもりで……。
    1話目で、暗闇でもわかる、と美冬に言わせたのも同じです。