第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
3話目での美冬姫の毅然とした言葉、そして最終話での歌の一節『美雪溶かさむ』に「うおおお、そう来るか~!」と心が震えました。
1~2話を拝読した限りでは、繊細で詩的な雰囲気の作品なのかな、と想像していたのですが、
3話の秋人と美冬の再会からは、擬古文という膜にくるまれていた物語からぐっと肉迫性が出てきたように思えて、とても活き活きとした熱い物語だったんだということが心地よかったです。
(1話目で完結かと早合点してしまって「タイトル回収してる?」というような失礼極まりないことを書いてしまい、大変申し訳ございませんでした。。過去の自分を蹴りつけたいです。。)
擬古文調の文体、確かに今の言葉遣いと文体に慣れ切った身からすると読解に一定の負荷(ストレス)があります。
私などは古文の授業もへらへら受けていたような身なので、かえって文法の細やかなところには意識が行かず、文章の要旨や大まかなイメージのみを受け取ることで充分楽しむことができました。
一方、こういった企画だからこそ、その文法の不備や不徹底が気になるという方もいらっしゃることに、傍目からではありますが私もこのアプローチの難しさを感じました。
ただ、「いっそ現代文や口語で書いても……」というご意見には頷ける部分も感じる(※決して否定や批判をする意図はありません)のですが、
最初からそういう書かれ方をしていたとすると、私個人としては「ふーん、まぁ良かったと思います」というような、当たり障りのない読後感で終わってしまったかも知れません。
読者のストレスを承知で、敢えて擬古文でこのストーリーを書かれたという部分について、私は方向性としてとてもポジティブな印象を受けました。
読みやすさとの塩梅で苦心されながらも、重要な部分の理解や伝達を妨げないよう配慮されていることも伝わってきましたし、
美冬や秋人の1人称ではなく、美冬の侍女の視点でふたりの関係が語られる(それによって読者もふたりの少年少女の悲喜をそばで見守るような形で感情移入できる)という、企画作品の中では斬新な視点設定(カメラワーク)にも自然さと納得感がありました。
それに、やはり各話で挿入される歌こそがこの物語のコアであり、タイトル回収のギミックにもなっているかと思います。
仮に現代調で書くことで見た目上は読みやすくなったとしても、ここの魅力を損ねてしまうことがあれば作品としては本末転倒ではなかろうか、という印象を受けました。
地の文は現代文あるいは口語なのに要所で古文の授業で習ったような和歌が……となってしまうと、「ディスニー映画で突然歌い出すのがどうしても違和感あって興ざめする」というのと同じような気持ちを抱いたかも知れません。
この和歌を現代社会に生きる読み手にも違和感なくソフトランディングできる秘策が現代調アプローチで持てない限りは、(正確性の話は別途あるかも知れませんが)擬古文のアプローチで良かったと思っています。
上記の感想は、私自身が古文に対してこだわりや知識がないから言える類のものかも知れません。
ただ、ともあれ私個人としては感情を揺さぶられる体験ができて、とても楽しかったです。今回の企画作品でこれまでに拝読した中でも、記憶に残る作品でした。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
読了して頂きまして、ありがとうございます。
文長さんと言えば、あの出来事で強烈な印象が残っています。(笑)
でもそのおかげで、わたしも素敵なお話を読ませて頂きました。ここまでパニック小説に、壮大なお話にできるのかと、驚きを持ちました。
あの第一首は、わたしの中で方向性が定まってなく、最後の一文にしましても、体裁を整えるために、直前に思い付きで書き加えましたから、こりゃ誤解を受けるよな、と後になってわたしも反省しました。
いろいろな否定のコメントも頂戴していますが、わたしとしましても「書き直すつもりはないなぁ」なんて。
ここで書き直して、現代語に直して新たに更新すれば、もう一押しPVも伸びて☆もなんて、思ったりしますが。(笑)
その時に想って、書いた物が一番かと思いまして。
わたしも、現代文に書き直すのは簡単なのですが、前後の体裁と雰囲気を考えると、このままがいいかなぁと。
だからって、正確な古語にしてしまうと、何人の人が読めるのだろう?と疑問に思います。
わたしが小説を書くようになって、一貫して思ってきたのが「多くの人に楽しんで読んでもらう」ということですから、それにも反しますから。
長いながいお誉めの言葉、大変に嬉しく、有り難く頂戴致しました。ありがとうございます。
でも、このくらいではめげないのが、わたしです。
バカじゃないの! と過去の彼女に言われながらも、それでも書き続けてきたのが、わたしですからね。(^ω^)
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
すみません。既に何人かの方が指摘されていて、お耳が痛いことでしょうが、私も文体のちゃんぽん感が気になってお話が入ってきませんでした(T_T)
古文でいうところの〈原文〉と〈訳〉っぽい文体が交じっているのですよね。どちらかに統一するべきでしょう。というか、ここまで文語にこだわらずとも口語でよかったと思います、この物語なら!
女性が記したという体裁なのだし、もっと柔らかい文体の方がよかったかなーと。あと、ツッコむまいと思ってましたが敬語表現が……。やっぱり、話し手・為手・聞き手・受け手の上下関係を図にしながらじゃないと難しいですね。私はそこまでやりませんけど(オイ)
何はともあれお疲れさまでした!
私もまったく別の企画で古文体に挑戦したことがあったのですが、疲労困憊で二度とやるもんかと心に決めました。二度とやりません(きっぱり)
それだけ難しい挑戦ですもの。ほんと、お疲れさまでした~。
作者からの返信
お読み頂いたのに、愚作で申し訳ありません。わざわざ時間を割いて頂いたのに……。
まぁ、この企画に参加するのも、これが最後。駄作だということも、わたし自身が一番わかっていることです。
また一から勉強して、こつこつとやって行きたいと思っています。
ご丁寧なアドバイス、ありがとうございました。
第二首 なみだ川への応援コメント
日本で最も祟った怨霊崇徳院。伝奇好きとしてはおお!! なのですが。
ただでさえ勢力、人間関係図がごちゃごちゃな背景を描くのにこの文体は、もはや自殺行為としか……。
すごいチャレンジです!
細かいことは突っ込まずにおきます。チェレンジなのでしょうから!
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
細かく保元の乱を説明するつもりはなく、さわりの骨肉の争いだったと、そこだけを強調して秋人の身分を明らかにするだけが目的でした。歴史をよく知る人には、欲求不満が残る説明でしたね。
ですが、詳しく説明しますと、実在の三男は為義方に参戦しており、ストーリーが成り立たなくなってしまうのですよ。
下手っぴで、すみません。
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
面白かったです。時代絵巻風でお付きの女視点、ところどころで和歌を挟む趣向、もうそれだけで絢爛豪華な平安末期の雰囲気に浸れますよね。
ところで、疑似古文調の文体が怪しすぎてちょっと楽しむ妨げになっちゃってますね。とりあえず「~し」は後ろに名詞が続く場合ですので、この形で言いきりで終わると、はあ?となってしまいます。
例えば「見咎められることなきに、抜け出せし」これは言い切りなので、正確に古文にすれば「抜け出でき」ですが、語調良くないですよね。いっそ全部現代調にしちゃった方がいいかと思うのですが。「日の本一に成りて改めし」これもおかしいですよね。これ命令形なので「改めよ」でいいんじゃないかなと。
せっかくの唯一無二の作品世界ですからセリフは全部現代調、語りの部分も雰囲気だけ残す感じにした方がいいかな、と思います。それか、徹底的に古文調に正確に直すか。今の混在しているのは読みづらくしてるだけかなと思います。もったいないです。
作者からの返信
お読み頂きまして、ありがとうございます。
最初の誉め言葉より、訂正の方が長い……。(笑)
まぁ、その程度の作品だとはわかっております。
いろいろと訂正の例題まで上げて、お教え頂きまして、ご丁寧にすみません。
だけど、直すかどうかは……わたしの中では、すでに過去作なんですよね。これに手をさいて時間を使うか、新たな自作に時間をかけるかは、その時の気分しだいです。
ですが、教えて頂いたことは頭に刻み付けておりますから。
どうも、ありがとうございました。
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
擬古文調の文体なのに読みやすく整えられていて、ほぼストレスなく読み通せました。完全な擬古文であればどんなに上手でも読みづらさは避けられないので、この塩梅は理想的だと思います。
過去の助動詞「き」が多すぎるようにも思いましたが、あくまで主人公の体験をベースに物語をする近代小説の枠組みが導入された結果ともいえます。違和感はありますが、もし平安時代の人が近代小説のルールで文章を作ったら、こうなるのかもとも思います。
歴史の大きなうねりの瞬間に仮託して、企画のレギュレーションにのっとり創作した人物を混ぜ込んでしまう、ものすごいエネルギーを感じる作品でした。和歌があるのもとてもいいです。骨太な「強い」作品だと思います!
作者からの返信
お読みくださいまして、ありがとうございます。
わたしとしましては、それなりに時間を割いて考えた作品だったので、少しでも誉めて頂けて嬉しいです。
ですが、まだまだですね……。
コメントにレビュー、ありがとうございました。
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
>わたくしは言葉にもならぬ声が上げし、繋ぎたる手強く振りますれば、美冬姫さまは息を飲んで見詰めまする。
ここ、『言葉にもならぬ声が上げし』は『声を上げし』でなくて良いのでしょうか? 古語はまったくわかりませんが、ちょっと疑問に思ったので。
三男とかっていうから、史実を元にしたフィクションかと思ってたら、秋人さん、美冬姫ともに架空の人物とは!?
ひっかけ問題なんて意地悪ですっ!
って、概要欄に書いてありましたね。テストに書いたら❌食らうって。
作者からの返信
読了、並びにコメント、そしてレビュー本文まで、ありがとうございます。
ゆきちゃんのコメで、いつも笑わせて頂いてます。まさに、ぎすぎすした職場での清涼剤です。(^ω^)
ここなんですが……「声が上げる」だと無意識に、「声を上げる」だと意識的にかな?と思いまして、そのまま残したのですけど……直したほうが読みやすいですね。ありがとうございます。
そうなんです、架空ですよ。(笑)
ただこの頃は一夫多妻が当たり前で、何人も子供がいるのも当たり前ですからね。
現に保元の乱で勝った源義朝(わたしの作品では、秋人のお兄さん)は、九人兄弟です。
それもこの戦いで、お父さんの源為義の他に、敵となった三男以下の弟たちも倒してます……つまらりはね、史実では秋人さんはもう生きていないことに……。
それも、この戦いでこんだけ殺しちゃったから、鎌倉幕府の将軍って正統な河内源氏の血を引く人がいなくて、三代で終わっちゃうという、おまけ付きです。
さらに言えば、この頃ってお母さんの血筋が重要視されて、生まれた順番じゃないのです。
お父さんが手を付けた中で、一番いい所のお嬢さんだった女性の子供が嫡男になるのが普通ですね。
そこのとこの現代とのギャップも、見事にスルーしているのでした。(笑)
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
穂乃華さん、お疲れ様です┏○))
Twitterで大地さんが絶賛しておられたので参上いたしました!
この作品でお忙しかったんですね??
わたしの作品なんか何十倍も上回るのですから、駄作を読むより書いてください🎵
わたしは古典は専門外ですが、強いて言えば和歌の言葉のリズムがもう少し意識されていたらな、と率直に思いました。
が、わたしには書けそうにないので穂乃華さんをリスペクトして帰ります。
レビュコメ、付けたいんですけどまだ心が物語の中にありますのでお星様だけ置いていこうと思います。
大変素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
あらあら、お忙しいのに、ありがとうございます。
遅筆なわたしですから、僅か一週間で書くのは、他の人の倍以上の時間がかかるわけですよ。(^ω^)
和歌ですが……物語に合わせ書くのは大変に難しく、試行錯誤です。
普段はプロットと和歌を用意してから書くのですが、今回は書きながらでしたので、無理があったかもですね。
ご意見、ありがとうございました。(^ω^)
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
とても素敵な作品でした。古文調で書いたところがまた、普段と違う日本語の雰囲気で、面白い経験でした。
おそらく現代語で書いてもいける物語だろうと思います。
秋人がとてもいいなと。容姿が詳しく書かれていないのに、凛々しい様子が伝わってきました。
視点者の選択もうまいと思いました。
作者からの返信
お読み頂きまして、ありがとうございました。
冒頭部分の書き出しで、第三者であることを明確にするには「どうしよう?」と考えているうちに浮かんだのが、あの源氏物語の書き出しでして、あとはするすると古文調にという経緯です。
好みが凄い別れるし、読み難いと敬遠されるかな?と思ったら、案外に多くの方に読んでもらって、自分でも驚いてます。
秋人は青年武士らしい真っ直ぐさを、美冬は奥ゆかしい姫らしさを気を付けて書きましたので、嬉しいご感想です。
レビューを頂きましたうえに、本文まで頂きまして、ありがとうございます。感謝、感謝です。(^ω^)
第三首 我が身けし去むへの応援コメント
惹きつけられました。
ここ(貼りつけた部分)が特によかったですよ、と書こうと思ったのですけど(秋人が素敵……!)、ここから最後までほぼ全部良いですね。
> 不審にありて、行灯あんどんに火入れして、「誰ぞ、ある?」と誰何すいかいたしますれば、幼き時ままの笑い声にございます。
いそぎ戸を開けますれば、着流しに薄物をはおりし、秋人さまにございました。
色失いて、呆然と見詰めたられば、
「御本家の館も、この雪に見張り手薄になりき。見咎められることなきに、抜け出せし」
そうお笑いになられました。
そのお姿の背後を見やれば、白き雪に点々とつづく足跡あるのみ。
舞落ちし雪に、わたくしは久しくなき天に感謝いたします。
作者からの返信
ありがとうございます!
プロットのメインとなる部分ですし、最後の詰めの大前提となりますから、出来るだけ丁寧に書いた所です。
嬉しいです\(^_^)/
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
はじめまして。企画から来ました。古語での執筆お疲れ様です。大変な努力をされているとお見受けしました。私は歴史はそれほど詳しくないのですが、古文や、平安時代の雅な感じは大好きです。
読者目線で正直に言いますと、文法的な疑問や、わかりにくい古語に邪魔されて、ストーリーに集中できませんでした。私の読解力の問題も大いにあるとは思うのですが、せっかくのお話、動画のように楽しみたいのに、それができないのは残念です。多くの方に楽しんでもらいたいならば、古語は、要所要所に、少しだけ入れる方がいいように思います。
でも、他の皆さんは大いに楽しまれているし、もっと書いて欲しいという意見もあるようなので、私だけなのかなとも思います。
第一首
>自らはお隠れになられておりまするお気持ちにございましょうが、草葉の間より装束の赤き衣の裾がのぞいておられまする。
お隠れになる→死ぬのイメージが強いので
その後の「草葉」で死のイメージ追い討ち。
古典を習っていたのは昔なので、本当はどうすべきか私にはよくわからないのですが、気になってしまいました。
ともに精進いたしましょう。
お疲れ様でした(*´∀`*)
作者からの返信
はじめまして、すみれさん。巡回、ご苦労さまです!( ̄- ̄)ゞ
古文調に書いたので、好みは大きく別れるものと初めから思っていました。現に一話目のPVの半分は次話に進んで貰えず、そっと去ってますから。
その中、最後までお読み頂いたこと、敢えて御意見を残してくれたことを嬉しく思っています。
古文を専門に学んだわけでもなく、完全な独学ですから、かなりの部分で間違いが散見していることと認識しております。
ご指摘頂きました部分につきましては、自分では然程の意識もなく書いた所なのですが、指摘されたのがすみれさんでお二人目になりますので、改稿すべき文章なのでしょうね。
書き難い御意見を敢えて残してくれたことに、その勇気を賞賛致しますと共に、浮かれた身を引き締めるためにも感謝しております。
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
完結お疲れ様です。いやー、力作。和歌だけでもすごいのに、さらに、ですからね。私は歴史の細々としたことに詳しくないので、雰囲気を味わうので面白かったです。詳しいとひっかかるのでしょうかね。個人的には「~する」て言葉が好きです(笑)
穂乃華さんはこっち方面に詳しいようなので、現代を古文風に書く、なんてのも面白いかもしれませんね。そろり、そろり……みたいな。あとそういうお笑い芸人さんがいたはず……。ただ私がそういう笑いが好きなだけですけど←
作者からの返信
お読みくださいまして、ありがとうございます!
この竹神さんの、他の人と着想の違うコメント、好きですよ。待ってました。(わたしはもっと違うけど 笑笑)
現代を古文にか……最近、光源氏が現代にトリップしてのドラマをNHKでやってましたね。流行りなのかなぁ……ちょっと惹かれたりして。(笑)
貴重なご意見、ありがとうございます。
竹神さんのオリジナル新作も、期待して待ってますからね。この夏は、果たしてパッカーンみたいなやつか、それとも深く潜りゆくソレイユか、ともに期待度マンマンでですから、お身体に気を付けて、お庭いじりはほどほどに、にゃんこと遊んでも、頑張ってくださいね。(^ω^)
第三首 我が身けし去むへの応援コメント
今、時代劇にとってもはまってるので(でも恋がないといや!)嬉しい笑!!
古い言葉を使われてすごい!ただ、古語?の書き言葉と話し言葉は同じでしょうか?ふと思ったんです。でも、どっちみち楽しく読まさせてもらってますけど!♪
作者からの返信
わたしも朝っぱらから、おはよう暴れん坊将軍を見てますよ。(笑)
話し言葉と書き言葉は階級社会ですから、まったく違いますね。
って言っても、識字率が物凄く低いですし、筆や紙、墨なんかも高級品ですから、庶民で字を書こうって上昇思考の人間も少ないでしょうが。
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
この2人のモデルはあれかな……?
などと邪推しながら読んでいました。
わたしも書きたいモデルがいるのです! でも穂乃華さまのような美しい物語は書けない……。
最後まで古典絵巻のような物語。とても楽しかったです。
2人が無事に再会できることを祈っています。
作者からの返信
お読みくださいましたうえに、レビューまで、ありがとうございます。大切に読ませて頂きました。
この二人は、まったくのわたしの創作です。
ですが、秋人は源義仲を考えて書きました。実際には、彼には最後まで付き従い、涙の別れをした女武将の巴御前が居たのですが、その史実より、涙のうちに別れた幼馴染みのわたしの方が現実的かな、なんて。(笑)
美冬姫は、あっちこっちから寄り集めて創りましたよ。一見して、なよやかに見えても、実は真の強い、男の尻をひっぱたく女性にしました。(わたしの好みがバンバンです。 笑笑)
いえいえ、長月さんの雪熱を読みまして、美冬はすごく生き生きとした、まだ大人になりきらない、少女として描かれていたと思います。
また古代の北陸(わたしは、勝手に福井あたりを想像しています)、その着想は特筆です。わたしだったら、やっぱり畿内を考えますからね。
続きが公開されるなら、楽しみと勉強を兼ねて、読んでみたい。
また、この人が書く世界って、どんな歴史なのだろう? という興味でフォローさせて頂きました。
煩くしましたら、ごめんなさい。今後とも、よろしくお願いします。
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
素敵でした〜! とっぷり雰囲気にひたれて、要所要所にはさまれる和歌もすごくよかったです。あっぱれ!
作者からの返信
ありがとうございます!
レビューまで頂きまして、ルンルンで仕事の合間に何度も読んで、現実逃避しました。(おいおい! 笑)
和歌は、最後の二首は書き出す前に考えたもので、あとのはその都度に考えたものです。
最後が決まってたから、あっちこっちに行かなくて、よかったかも。(笑)
あっぱれとの御言葉に、舞い上がって踊ってます。(^ω^)
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
企画とは思えません、この物語! 久方振りに本格的な歴史もの読んで満足至極です
作者からの返信
お誉めに授かり、恐悦至極!(笑笑)
お読み頂いたうえに、素敵なレビューまで頂きまして、ありがとうございます。
田舎武者と言われる源氏ですが、わたしは好きなんですよ。特に源義仲なんて、泥臭くても一途に勝ちに拘るとこが。
後の源平の合戦では、「おいおい……」てな反則がいっぱいですけど。勝ったからこそ、義経なんて英雄ですけど、負けてたらコテンコテンに言われてるでしょうね。(笑)
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
雪の白、直垂の紅、そして空の青が鮮やかに頭に浮かぶような、切ない中にも清々しさのあるラストでした。
作者からの返信
ありがとうございます。
否応なしに別れゆく二人ですが、その未来に何かしらが見えるように終わらしたかったので、そう言って頂けますと嬉しいです。
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
もしかしたらこれが、永久の別れになるかもしれない。涙を飲んで愛する者を見送る人が、いったいどれだけいることか。
どうか無事に帰ってきてほしい。それは手柄をたてることよりも、ずっと大事で切実な願い。
再び会えることを、祈るばかりです。
時代を感じさせる語り口調が、重みと切なさを感じました。
避けられない運命を突きつけられた二人を描いた、濃厚な時代小説、素敵でした。
作者からの返信
毎回、早々にコメントを頂いたうえに、お誉めの言葉まで!
ありがとうございました。
この時代の戦ですから、勝っても負けても、歩いて帰ってくるわけですから、大変だったでしょうね。なかには、その途中で不幸にもって人も多かったはずです。
二人の別れを書くなら、おもいっきりの障害を、と思って考えた作品です。古語を使ったのは、実は後付けだったりします。(笑)
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
美冬姫にとって、秋人の手柄よりも、栄達よりも、そしてもしかしたら、自らに向けられた恋心よりも、ただ無事でいてくれることの方が何よりも大事なのかもしれませんね。
戦いである以上、絶対無事な保証なんてどこにもない。だけどお願いだから、どうか元気な姿で戻ってきてほしい。美冬姫が何度も繰り返した願いが、どうか天にとどいてほしいです。
作者からの返信
お読みくださいまして、ありがとうございました。
公開しての真っ先のPVにコメント、大変に心強く、嬉しかったです。
その後はどうなるのでしょうね。史実では、これ以上ないってくらい、完璧な源氏の負け戦なのですが、仮想歴史ですからね。一人くらい落ち伸びても……あるいは、大逆転勝利しても、おかしくないかもです。(^ω^)
第三首 我が身けし去むへの応援コメント
うわぁすごい! これは凄すぎます!
作者からの返信
ありがとうございます!
これぞ武士と姫ってのを書きたかったので、嬉しい反応です。
どうやら、わたしのイメージは人さまから外れてなかったと、ほっとしました。(笑)
第一首 浅き夢見しへの応援コメント
自分の描いたのでいの一番に読みに来ました。
もう、好みにドンピシャ、予想通りを通り越して期待以上でした。和歌の出典が気になります。
作者からの返信
ありがとうございます!
和歌の出典先は、古今穂乃華集からです。(笑笑)
以前に書いた作品の舞台が平安時代だったので、半年ぐらい古語辞典を熟読して独学しました。
初めのうちは、上の句の最初の五文字だけ頂いて、後は自分で考えるってみたいにやってると、そのうち慣れてすらすらって出てくるようになりますよ。
ただ古語は、掛かり言葉みたいな決まりごとがあるから注意です。
まだまだ続く古典ワールドですが、ぜひぜひよろしくお願いします。
編集済
第三首 我が身けし去むへの応援コメント
>「誰ぞ物言う。わたくしは宮姫にありて、武士もののふごときが求婚、受けるにあたわず。
たかが物心無き、幼子(おさなご)をたぶらかし約束など、今はもう無きに等し。この身欲しくあらば、日の本一に成りて改めし」
(誰に言ってるの。わたしは宮姫なのよ、武士なんかの求婚を受けるわけないでしょ。
子供をだました約束なんて、知らないわよ。わたしと結婚したいなら、日本一の武士になってから、もう一度いらっしゃい)
ここの訳が面白い♪
それはそうと、このふたりの関係は、ここで終わってしまうのでしょうか?
秋人さんの正体は、薄々察しがついているのですが。
作者からの返信
いつもながらにコメント、感謝感謝のありがとうございます。
眠い目で書いていたら、おもいっきりの意訳になりました。(笑笑)
秋人さん、実在はしませんからね。ご注意ください。
ヘタなこというと、歴史警察が……((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
第三首 我が身けし去むへの応援コメント
歴史に明るくないので背景がしっかり読み取れなかったのですが、言葉遣いなど、昔の雰囲気に浸りながら読みました。
気丈にも健気な宮姫さまの言動がせつなさを倍増させます。
大河ドラマのワンシーンのようでした。
作者からの返信
ありがとうございます!
渾身の決め球、スローカーブです。(笑)
歴史ジャンルで書く奴なんて、わたしくらいだろうと思ったら、案外いたので、おもいっきりの古語風にしてみました。あくまでも、風ですが。(笑笑)
お読みくださったうえに、早々の☆までもありがとうございます。
最終話も近々アップしますので、よろしくお願い致します。m(__)m
編集済
第二首 なみだ川への応援コメント
『弓を弾く』→『弓を引く』ですよね?
>国に弓を弾く謀叛人を討つことが武士の努めであるなら、その武士を束ねし棟梁に一点の曇りあってはならぬこと。
謀叛人ってよくわからなかったので調べてみた。
謀叛人は本来、死罪になるのですね?
そして当時は、罪を犯した本人だけでなくて、家族や親戚にも刑が科された。
読解力がないので確認しますれば(うつった?)、美冬さんが謀叛人の娘で、秋人さんが山郷に流されていた三男?
実在の人物なんですね。ただ、美冬さんが誰なのかわからなかったけれども、置かれた状況等はある程度理解しました。
作者からの返信
いつもながらの誤字報告、ありがとうございます。
それが平安時代って、歴史上で珍しく死刑がない時代だったのです。死刑にすると悪霊になって祟られる、なんてことをマジに信じていた時代ですね。(笑)
まぁ、それも貴族同士の場合ですけど。
謀叛人に対して厳しくなったのは、この時代の後からです。一説に寄れば、清盛が継母に「子供まで死刑は可哀想よ」なんて言われて、頼朝や義経を許しちゃったら、そいつらに殺られちゃったという前歴から、一族郎党ことごとくってことになったとも。
秋人、美冬ともに、ゆきちゃんのお読みになった通りの生い立ちです。
ただ二人とも架空の人物ですよ。源頼朝が秋人と同じ三男ですけど、これはまったくの偶然。モデルとしては源義仲を使ってますが、生い立ちはまったく別物です。
わたしの執筆の都合から生まれた人物たちですからね、信じちゃダメですよ。
歴史警察の手入れの時のために、地名も御本家の姓も書いてないわけです。
あやつら、怖いですから。((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
第三首 我が身けし去むへの応援コメント
すみません、平安末期の話なのですが、ところどころ単語が戦国時代のものの様になっていて、おはなしに集中できなく……
仮想歴史とはついているはずなのですが、どうにも集中できなくなりまして。
とりあえず「打掛」と「西陣」は戦国時代感ありますので、ご再考できませんでしょうか?
作者からの返信
それなんですがね、打掛としてあるのは十二単の「表着」と書いてもチンプンカンプンだろうし、同じく大舎人の綾と書いても、誰もわからないだろうと思ったからです。
歴史に詳しい人には可笑しな記述ですが、普通の人がイメージ出来るものを考えますと……。
いちいち説明を入れるのは、ストーリーの邪魔ですし、我慢のほど、お願い致したく候う。m(__)m
第三首 我が身けし去むへの応援コメント
昔の約束を持ち出す秋人に対する、美冬の言葉。そこに込められた思いを理解して旅立って行った秋人ですけど、どうか無事に帰ってきてほしいです(>_<)
秋人の言葉だけで生きていける。
その言葉に偽りはなくても、それでもやっぱり、二人が結ばれればと、思ってしまいます。
作者からの返信
返信が遅れて、すみませんでした。
そうですよね、帰ってきて欲しいですよね。
人は忘れ行く生き物だから、新たな成分を補充しないと!
でも……
第三首 我が身けし去むへの応援コメント
美冬も、本当なら素直に秋人の言葉に頷きたかったでしょうに。本心を告げることもできず一人泣いている姿が痛々しいです。・(つд`。)・。
それまで、秋人はただ無事に戻って来てくれたらそれでいいと思っていました。ですが美冬と結ばれる一縷の望みを託すため、どうか日本一の武士になって(>_<)
作者からの返信
執筆に掛かり切りになり、返信が遅れました。
どうも、すみませんm(__)m
胸に抱えた想いとは裏腹な言動を書いたつもりだったので、このコメントを頂きまして、ちゃんと伝わったなぁ、と安心しました。
ありがとうございます。
編集済
第一首 浅き夢見しへの応援コメント
追記:レビューを書こうと思って戻ってきて気付きました。こちらまだ完結していないのですね! よくまとまっていたので、これで完結かと思ってしまいました。その点も素晴らしいですね。
――――――――
すごく良かったです! 古文ってよくわからないので、どの程度正確に書かれているのか判断できないのですが、雰囲気を味わいながら楽しく読みました。現代風に読みやすくアレンジされているのかな、だとしたら面白い試みですね。展開も全く読めず先が気になりました。筆致企画にふさわしい素晴らしい作品でした。
作者からの返信
すみません、あちこちに誤解をばら蒔いてます。(笑)
取り敢えずは三話完結の予定ですから、よろしくお願いします。
ほとんど正確な古文じゃないですよ。(って、おいおい)
それらしい古文の文章を書いてから、韻と読みやすさ、意味が通じるかを考えながら、書き直しているのです。
だから変な言葉使いもいっぱい、間違っている箇所もあると思います。国文学を学んだ人からしたら、大笑いかも……(汗)
何か変な言葉、読み難かったり、意味が通じてなかったりしたら、どうかお知らせください。(^ω^)
編集済
第一首 浅き夢見しへの応援コメント
追記:まだ完結されてなかったのですね! 早とちりしてました、穴があったら入りたい!
もちろん続きも楽しみにさせて頂きます!
****
文長と申します。拝読させて頂きました。
あのお題からこんな切り口ができるんだ……と、ご発想の凄さとオリジナリティに敬服です。。!
古文調の文章って、普段使いの今の言葉とは違って意味の読み取りにもちょっと手間取るのですが、
それでもどこか独特の余韻や綺麗な響きがあるように感じられるので、何だかこの日本という郷土に根付くDNA的なものを感じてしまいます。
しかも、そうした国文学の持つ余韻や特長を残しつつ、読みやすく配慮された文章でとてもよかったです。
御簾を挟んでお互いの姿を感じようとしながら、言葉を交わし、歌を詠む。
身分のせいとはいえ、切ないですね。。
しかし、見えないからこそ見ようとする、聞こえないからこそ聞こうとする、といういじらしさにじーんとしてしまいました。
ともあれ、古き良き(そして厳然とした慣習の残る)この国のひとつの原光景に想いを馳せることができました。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
行かないでー!
まだ終わってませんから。(笑)
って、文末につづくとも書かないから悪いのですよね。おまけに、あの締めなら、そう思われても仕方ないと反省です。
ですが、まだ続きがございますから、どうかお願いします。(でも、☆は返しませんよ。ボソッ)(^ω^)
第一首 浅き夢見しへの応援コメント
またずいぶんと趣きが異なりますね。
>自らはお隠れになられておりまするお気持ちにございましょうが、草葉の影より装束の赤き衣の裾がのぞいておられまする。
別に問題はないのだけれど、もし『草葉の陰』だと、お墓の下という意味になってしまいます。
それを承知の上で書かれたのなら、特に問題はないと存じます。
プロットを知っていても先の展開の読みにくいお話ですね。意表をつかれた感じです。
作者からの返信
お読みくださいまして、ありがとうございます!
やっぱりクサバって読みますよね。わたしとしては、クサハの影、のつもりだったのですが……。
それなら振り仮名ふれ!ってことですね。(^ω^)
韻もありますし、取り敢えずは影を「間」にして誤魔化しました。また後で直すかも知れませんが。
細かいご指摘、ありがとうございます。なかなか文章の中まで指摘してくれるのって、ゆきちゃんだけですから、貴重なご意見です。また何かありましたら、お願いします。
第一首 浅き夢見しへの応援コメント
「御簾から目を動かさない」っていう男にずきゅんときます。(最近、活動されてますねー!)
作者からの返信
ありがとうございます。
前回の企画の時が不完全燃焼でしたので、二作目に手を付けたとたんに、新しいお題が発表されまして……。
取り敢えず二作目はお休みで、こちらを書いてたわけです。
ハーレクインと言えば、19世紀の欧州ですが、平安時代の貴族文化にも、燃えるような恋のお話がいっぱいあるのですよ。
例えば小野小町に恋する幼馴染みとか。お調べになって、短編小説のネタにいかがですか?
わたしが飛び付きます。(^ω^)
コメントの上に、早々のレビューまで、ありがとうございます。
第終首 美冬溶かさむへの応援コメント
ストーリーの中に、するーっとお歌が入ってくる感じの嫌味の無さ、とても良かったです。
ナレーションっぽい語り手の調子も某国営放送風で、ある意味現代風に落とし込んだ感じがとっつき易いのかなと思って読みました。
細かい部分は既にコメント欄でご指摘されているので、私も「ふむふむ」と思って一読させていただきました。
だって古文ネイティブじゃないもーんと軽い気持ちで読んでしまいましたことを、ここに反省いたします。
作者からの返信
はじめまして、穂乃華総持です。
再公開して、初めてのコメント、ありがとうございます。
実を言いますと、初公開していましたときはもっと古文に近いものでして、古文の教科書の現代語訳を読んでいるように書いたものなのです。
それを再公開のさいに、もっと読みやすく現代語に近くしました。ですから、反省などと言うのも、以前にコメントを寄せてくださいました人にも、感謝、感謝の作品なわけです。
コメントとに♥️、☆を頂きまして、ありがとうございます! 心から感謝の雄叫びを!(^ω^)