〔1※ / 3分〕アナタに謎のSOS電話がかかってきました

◆ あらすじ :

どこからか助けを求める一方的な電話がかかってきました。よくよく聞いていると、そこはどうやら地球ではないようです。


◇ キャスト :性別不問1人

◇ 目安時間 :3分、約700字


【今作OK!】

・ 年齢、性別の想定自由


◆ 使用条件は作品トップのとおり。

◇ pixiv「KODAAMA!声の台本コンテスト」一人芝居台本部門 応募作


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【台本】

『アナタに謎のSOS電話がかかってきました』

作:あずま八重

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897965180/episodes/16817330663142530640

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『アナタに謎のSOS電話がかかってきました』

作:あずま八重やえ




【 SE:着信音/途中で止める 】

あ、つながった。


【 ※まくし気味に 】

メーデー!

おねがい、切らないで最後まで聞いて!

他にもつながる番号はあったんだけど、

スピーカーが故障したのか

そっちの声が聞こえなくなってて。

だから、返事なしに

一方的に話すことになって、ごめんなさい!


【 ※様子をうかがう〝間〟をとりながら 】

……切れて…ない?


あー、よかったー。

ありがとうございます。


それで…ええと……助けてほしいんです。

もう3日も動けなくて、

このままだと死んじゃいます。


【 ※独り言 】

あああ、でも、そっちは何処なんだろ?

いきなり助けてって言われても、遠かったら

『何言ってんだコイツ』じゃんね。


【 ※軽く咳払いしてから 】

〈雲〉です。今、〈雲の海〉に居ます。

やっと休暇が取れたから旅行しようと思って

〈東の海〉と〈島〉に滞在してたんですけど、

〈既知〉を抜けて〈雲〉を進んでたら

ウッカリ大岩にぶつけちゃいまして。


いやーあ、

〈ティコ〉に着いたら何しようかなーって

考えてるうちに、それは見事にガツーンと。

反動でころげ落ちて、

それから動けなっちゃいましたー。


【 ※3秒くらい笑う 】

【 ※明るくでも、カラ笑いでもお好みで 】


――あれ。切れちゃった?


【 ※だらっと投げやりな感じになって 】

んもうっ、早く誰か助けに来てよーぉ。

ヒマすぎて死んじゃうじゃんかー。

こんなことなら〈ヘルツシュプルング〉で

大人しく仕事してればよかったーぁ。


…でも、ここからの眺め……うん。

悪くないんだよね。


ま。が明けるまでの10日くらい、

〝おチキュミ〟して待ってよう。

あんなにせわしなく昼と夜が変わるんだから、

いくら眺めても飽きないでしょ。


月の裏側からは見えないもんなぁ。

今のうちにたくさん観ておこーっと。


【 SE:電話が切れたことが分かる音 】




『アナタに謎のSOS電話がかかってきました』

作:あずま八重やえ

声:○○(演者さんの名前) ――でした。

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★ 補足 ★


① 1文目のタイトル(ナレーション)は、お好みで省略してください。


②【※ト書き】は、読みません。


③ 編集できる方は【SE(効果音)】ぜひ入れてみてください。

最後のものは「ぶつっ」とか受話器を置く「ガチャッ」、「ツーツー」とか音声ガイドが「通話を終了しました」と言うとか、何でもどうぞ。


④ よければ、最後に「タイトル・作者名・演者名」の読み上げをおねがいします。


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〔台本集〕きかせて、声劇の棚 あずま八重 @toumori80

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