彼女はふつうを愛してやまなかった

@tareruka

第1話

ふつうだね、

人にとっては皮肉に感じる言葉は

彼女にとっての褒め言葉だった。

なぜなら、

彼女はその言葉に焦がれてたから。

どこから彼女の人生は「ふつう」からそれてしまったのだのだろうか?

彼女の人生について振り返り一緒に考えてほしい。

「ふつう」とは何か?



暑く湿った日本語でない言葉が飛び交う香港で、彼女は我が家に3人目の兄妹としてうまれた。

4つ歳の離れた彼女は見たこともない生き物だった。

自分は好奇心でいっぱいだったのに対して、弟は生まれたばかりの彼女に対して既に嫉妬していた。

「勝手に産んだのはおまえたがら」そう言って子育てに無関心な父はいつも通り子育てには参加しなかった。

母は見知らぬ土地で1人現地の人たちと向き合いながら、子供を3人育てたのであった。

そんな暮らしも妹が生まれて一年やっと終わりをつげた。

日本へ帰国した。



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