第8話 守永の事情聴取後2

登場人物

守永成一もりながせいいち(家庭教師アルバイト)21歳

青戸祐哉あおとゆうや豊科とよしな工業社員)22歳

●謎の女性(悲鳴)


*最後の叫びのシーンは守永+青戸ですが、一緒に叫んでるのを演じていただければありがたいです同時であればよいです。



本編


守永「さぁて今日は羽伸ばすかぁ」


守永成一は友人の青戸祐哉あおとゆうや達数人を誘ってさかえにある木幡こはた運動公園に来ていた。今日、守永は学生時代にしていたサッカーをする事になっていた。


社会人になった今、学生時代ほど体力がなく、すぐに体力を消耗しょうもうして3時間足らずの運動で、滝のような汗をかいた守永。



守永「喉乾いたし、ちょっくら休憩してるわ!」


青戸「おう、しっかり喉を潤しとけよぅー」


守永「わーってる(わかっている)」


守永はベンチのそばで、用意していた自前の水筒に口をつけてガブガブ飲み干そうという勢いで飲んだ。


守永「はぁ。疲れた身体に冷たいお茶が染み渡る~。ぷはー」


守永「さっきは飲み過ぎたし、お腹冷やす前に……」


守永は飲んだついでに、もよおしたために、トイレに向かった。


謎の女性「きゃあー!」


守永が木組み造のトイレに向かう最中、トイレのある方角から、女性の悲鳴が運動公園一帯まで響いたのだ。


守永「な、何事だ?! 今の悲鳴は一体……」



公衆トイレに向かう守永は、悲鳴の主を特定するためにも急いだ。守永は公衆トイレに着くと、バリアフリーの多目的トイレの取っ手が汚れているのを発見した。血痕が付着していたのだ。守永の身体に緊張が走る。


守永) ──ヤバイ。開けるな! ここから立ち去れ。


守永はそう、直感した。

守永の脳裏には最悪の事態が展開されていたのだ。また殺人事件にでも遭遇してしまったのかもしれない、と直感していたのだ。

遅れてやって来た青戸達に「これを見ろ!」と取っ手の汚れを見るように指示した守永。


青戸「とりあえず、開けて中を見てみようぜ!」


守永「あぁ……」


守永もしくは青戸「う、うわぁああああ!!」



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トワレ殺人事件簿1《声劇用》 西島じお @jio0906

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