「あなたの描き方を、知りたいんだ」に答えます

とざきとおる

回答です

Q1.自身代表作、あるいは得意ジャンルを教えてください(両方の回答、複数作品でもOK)


A1.

 代表作というほど有名ではないですが、『Against human〈人〉への反逆』という作品のシリーズを作っています。〈人〉への反逆とは言っていますが、人間が虐められるわけではなく。〈人〉というのは、語弊を恐れず言うなら貴族みたいなもので、貴族と平民との戦いみたいなイメージをしてもらえたらいいと思います。

そんな感じで、私はバトルものを良く作ってますね。


Q2.(任意)もしよろしければ、執筆歴、いつから書かれているか教えてください


A2.

 高校生の頃に入った文芸部からですね。(この時点で高校生ではないことがバレている)。何年かかけてようやく初心者レベルまで書けるようになった辺り才能のなさを実感しています。


Q3.どのようなときに「描きたい!」という場面・事が思いつきますか?


A3.

 アニメや漫画、映画を見て影響されることが多いかもしれません。本当はそれはパクリになりかねないので危険だとは思う反面、やはり偉大な創作の先輩たちが創り上げた作品を見て刺激を受けたり、勉強したりすることが多いです。

 パクリにはならないように、刺激を受ける内容をある程度絞っています。例えば、恋愛映画を見た場合は、じゃあ、次は恋愛の要素がある話を書こうとか、すごいバトルシーンを見た時は、それに負けないくらいの迫力があるバトルを目指そうとか、何かを張り合おうし始めて、それが創作の原動力になっていますね。

 そこからは目の前に白紙を1枚用意して構想に入ります。影響を受けた作品の台詞や舞台設定は一切真似しないようにして、自分のオリジナリティを出そうと頑張っています(当たり前)。

 


Q4.「描きたい」場面・事へのアプローチをどのようにして考えていますか?


A4.

 書きたい場面に至るためまでに、できる限り不自然な流れにならないようする方法や、書きたい場面が一番の見せ場として盛り上がるにはどんな要素が必要かを主に考えています。


 例えば、先ほど言った代表作では、6年前に離れ離れになった主人公とヒロインが再会するという場面を書きたいのですが、恋愛ものではなくバトルもののストーリーなので、恋愛ものでは表せない再会にしたいわけです。

 ならどうするか。

 まず再会というには6年間別れなければいけない事情があったとみるべきでしょう。それもどうしても再会できない状況にした方がいい。それを主人公が探しに行ってようやく彼女を見つけたという形にするのが自然でしょう。

 誘拐とか?(なぜそうなる? と思いますけどそこは世界観が影響してます。という言い訳)

 誘拐をするからには簡単に見つかるわけもなく、殺す必要があるのなら世界観的と犯行反的にその場で殺せばいいわけですから、生きている分に不思議はない。そしてそれを6年間ずっと捜している主人公とすれば、まあまあ、盛り上がりそうです。後はそれにさらにスパイスを加えましょう。そのためには誘拐犯に掘り下げが必要です。何のために誘拐したのかによって、ヒロインの立場も変わってきます。

 そうしてヒロインの立場を考えれば、主人公との再会の場面にも影響してくると思います。


 ヒロインの立場がどうなったかは本編を見ていただきたいですね(隙あらば宣伝)


Q5.普段からどんなことを意識して書いているのか教えてください


A5.

 当然のことに見えますが、毎回これだけは外さないようにしていることは2つ。

 まずは「記述しなくちゃ伝わらない」というところです。小説を書く以上、相手に伝わることは、書いたことが全てです。なので、作品の世界観に関することや登場人物については、私がくどいと感じるくらいには、読者に伝えたいことは記述する。私の考えとして、世界観はよく練られていないと、読者が薄っぺらい話だと考えてしまうし、だからと言ってよく練られた設定は、多少工夫で少なめにできるとはいえ、ある程度はしっかりと説明しないと伝わりません。

 もう1つは「納得のいく行動理由をキャラクターに持たせる」ことです。もちろん人間が何事も理詰めで行動しているわけではないですが、何事も勢いで行動しているとそれはそれで登場人物が馬鹿に見えてしまうような気がします。「筋を通った人間は、たとえ悪人でも魅力的に見える」と個人的には思っているので、まず小説を作る時には、その登場人物の行動方針は必ず決めて、そこから生まれる行動理由で動いてもらうようにしています。

 まだ修業中の身なので、できていないところもあると思いますが、この基本に忠実にこれからも創作を続けていきたいと思っています。



 実際に書いてみましたが、こうしてみるとなかなか真面目に生意気に語っていますね。でもこうして自分の見つめなおす機会をもらって見返してみると改めて、初心を忘れずに頑張ろうと思います。

 企画を立ち上げてくださった企画主さんに感謝申し上げます。


 戸﨑亨

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