第81話「黒き女は、墜落する」
カクヨムコンテストに、
※『のろま『タンク』と言われ馬鹿にされた「重戦士」───防御力をMAXにしたら「重戦車」(ティーガーⅠ)に進化した』
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この作品に、
『☆☆☆』と『フォロー』ください!(ド直球)
─── 本編です ────
ズドォォォォオオオオオン………!!
ズドォォオオオオオオオンンン……!
全弾発射ッ。
全弾命中……!!
「はぁはぁ、はぁ…………」
モクモクと立ち込める爆炎のなか、ガンネルの上でエリカが荒い息をつく。
心なしかガンネルの動きも不安定に見えた。
「や、やったか……?」
これだけの集中射撃だ。
しかも、装甲貫通力の高い対戦車榴弾の発射。
いくら機関銃を弾くほど装甲が厚くとも!
これで効かないはずが──────……。
「カッ! そーいうのを、さ。フラグっていうんだぜぇ?」
「ッッ?! な、ば、バカな!?」
モクモクと立ち込めていた爆炎が、風にあおられて晴れていく。
そこには、カチンと凍り付いたエルフの空挺兵と……。まったくの無傷のバーンズがいた。
「ったく、加減ってのを知らんよな───お前ら人間は、さ」
う、うそでしょ……?!
「ど、どーやって……」
「
コンコンッ、と凍り付いたエルフの空挺兵を叩いて見せる。
まるで硬質な金属のように固まった、それ。
「ば、かな……! ぱ、パンツァーファウストよ?! に、200mmの装甲だって貫くのにぃぃ───!!」
エリカの顔が蒼白に、
それは武器を防がれたこともさることながら……。
「カッカッカ! パンツァー何とかが、どうか知らんが、時空を止めたんだぜ? それは装甲だなんだの次元じゃねーのさ。つまりよー、どんな武器でも貫けやしねぇ───例えドラゴンのブレスでもな!」
「そ、そんな……。馬鹿な───」
ヨロリと傾くエリカ。
「おっと、そろそろか?」
「な、なにを……? まだまだ、アタシは───負け、」
そして、ガンネルが浮力を失ったようにバラバラとほどけていく……。
「いーや。負けさ。ちゃお~♪」
「ぐ、が…………」
エリカの瞳から光が消える。
そして、言葉も発せずに…………ただ、手を伸ばす───。
「カッカッ!───ガンネルコマンダー。無敵で不死身の兵士だったか……? だが、欠点が一つだけあるんだよな。そーだろ?」
ニィと笑ったバーンズ。
しかし、既にエリカは喋ることもできない。
「よーするに……
……ガンネルコマンダーの弱点。
それはエネルギー消費の多さにあると言っても過言ではない。
なまじ、多数の並行意思を持つだけに、彼女らは大量のカロリーを必要とする。
そして、全力で活動すればするほど……。
「………………
エリカの目から涙が一筋───。
「俺の勝ちだ───あばよ! カッカッカッ!」
チバッ♪ と似合わないウインクを投げるバーンズ。
それを虚ろな目で見るエリカは、ついにグラリと倒れると、高度を落とし……。
ひゅぅぅぅううううう───…………。
ガンネルとともに街へと落ちていく
かなり高度は下がっていたものの、高いことにはかわりはない。
そして、
その高さから、エリカの身体は炎上した街の黒煙のなかに消えていった。
あとには濛々とした土煙が立ち昇り、もはや何も見えない……。
「さーて、一番厄介な奴はやったことだし、次はタイマーどもの番だな」
カッカッカ。
「
カーーーーッカッカッカッカッカ!!
さぁ、待ってろよガキども。
この先輩が時空魔法の使い方を教育してやるぜ。
「ふふふふふふふふ」
クカカカカカカカカカカカ!
「カッカッカ!!」
夜空にバーンズの笑いが響き渡り、奴が悠々とエルフ空挺兵の上を歩いていく。
さながら空の階段を下るが如く、
街中に降下しているエルフ降下兵を無造作に踏みつけ、時空の彼方へと隔離しながら降りていく。
そして、
エリカはもう──────。
─── あとがき ───
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※『最強の勇者パーティに潜入中の魔王軍四天王、女勇者に気に入られる』
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※『のろま『タンク』と言われ馬鹿にされた「重戦士」───防御力をMAXにしたら「重戦車」(ティーガーⅠ)に進化した』
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追放されたSランクパーティのサモナー。転職して【テイマー】になるはずが女神の誤字のせいで【タイマー】になったので、最強の「時使い」になります LA軍@多数書籍化(呪具師200万部!) @laguun
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