第6話
「な、お前は、、」
神崎魁人。
どうして、、、、確かに俺たちは同時に死にんだ。
あのクズ女神の口からもこいつの名前は出ていたし、この世界に来ていてもおかしくはないはずだ。
でもなんだ?本当にあいつ、あの槍を受け止めたのか?
「まじで笑えるわーその驚いた顔っ」
は?
どうしてこいつは、こんな軽々と槍を受け止められる。
どうして俺は、なにも出来ない。
日本も異世界も、全部一緒なのか?
なんだよっ!それはぁ!!
結局、俺には何も守れなくてっ!
どうせエリスもこいつが好きになる。
何もかもこのムカつく野郎に俺の大切な人がとられてっ!
でもっ、、、、、俺には何も無い。
俺は、会ったばっかりでも、守ろうと思った人すら守れない。
意味がないじゃないか。
―――――――もう、死のう――
幸い、近くにゴブリンが持っていた短剣が落ちている。
首だ。首を刺そう。
――1度死んだ俺に、異世界転生という希望を与えてくれてありがとう。
――少しの間だけど、一緒に話せて嬉しかったよ。エリス。
「うっ、、うぅぅ、、、、」
泣きながらも俺は、短剣を手に取り、、、、
首に近付けていく。
「お〜おめぇ死ぬのか。最後まで笑えたわー」
なにかクソみてぇな声が聞こえるが、気にしない。
―――――もう後数センチで首に着く。
――もうっ、、、、後悔なんてないんだっ
「はぁ、はぁ、はぁ」
決めた。3秒後だ。3秒後に死ぬ。
「さん」
「に」
――――――さんっ
「い、、、、、ち」
――――「ケンスケさんっ!!!!!」
え、エリ、ス?
でも、もう遅い。
剣は振っている。
『グサッ』
「どうしてっ、、、、」
死んだはずの健介から、情けない声が出る。
「どうして死のうとしたんですかケンスケさんっ!!!!」
―――――やっぱりそこには、手からドバドバと血を流している彼女。エリスが居た。
クズ女神から授かったゴミスキル、実は最強でした? 耶麻原 零 @Zero_yamahara @yotugi1031
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