2022年6月20日号 現代ファンタジー完結作品特集

今月の完結作品特集号は現代ファンタジー特集です。


<おばけ居酒屋の裏メニュー> 作者様 ながる

「それはもう食べられなくなったはずの、想い出の味」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816700429261783997


とある地方都市の繁華街に「おばけ居酒屋」の異名のある店がある。ボロボロの外観から常連が面白がって呼び始めたのだが、その店には死人や妖怪も顔を出すようだ。常連になると、もう食べられなくなった懐かしい『想い出の味』を提供してもらえるかもしれないというその店に集まる人々の思い出は様々で。

やがて引き継いだはずの孫だったけれど、彼の料理に対する姿勢は複雑なものだった。

これは『居酒場 源』に集まる人と妖怪の物語。




<八時の魔法~記憶喪失の僕は、猫になってクール系タラシの女子大生に拾われる~> 作者様 水涸 木犀

「【完結】こんなタイミングで人間に戻るなんて、聞いてない」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816700429221531909


目が覚めると、猫の姿で見知らぬ街中にいた。


記憶も、人の身体も失った僕は、通りすがりの女の子に助けてもらう。なぜ、僕は猫になっていたのか? 僕はいったい何者なのか? 

猫の正体を知らずに家に連れ帰った女子大生の昴(すばる)と、ハチと名付けられた僕(猫のすがた)の、奇妙な共同生活がはじまる。




<夏の日の雨宿りは、魔法の時間> 作者様 かずみやゆうき

「夏の日の雨宿りは、誰もが幸せになれる魔法の時間なのかもしれない・・・」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816700426320056512


大阪から転勤で東京都稲城市に越してきた高戸裕樹は、夏季休暇でなまった体を戻すために裏山へ散策に出かける。その時、裕樹の心が一気に動き出すことになる出逢いが……。




<カウネとフルムーン> 作者様 江ノ橋あかり

「満月の夜にのみ姿を現す偽座敷童子の物語」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816700429635580270


僕の祖父母が営んでいる民宿「満月荘」に奇妙なことが起こった。満月の夜になると和服を着た半透明の女の子が何処からともなく現れて民宿をドダダダダダダっと駆け回るのである。


「ひいやあああっ! ワッツ!? 幽霊!? どちら様!?」


僕は情けない声を上げてビビり散らかすのに祖父母や宿泊客は皆めんこいめんこいと女の子を可愛がるのだ。


「私の名前は佳雨音。よろしく」


佳雨音のおかげで座敷童子が現れる民宿として賑わい始めるが「伯爵」と名乗る白髪のジェントルメンの登場により物語は予期せぬ方向へと傾いていくのであった。


「我輩は──を追い求めているのだ」




<龍眠る宿> 作者様 柚緒駆

「お預かりできるのはドラゴンのみでございます」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/4852201425154883981


 遺伝子工学の進歩で、これまで伝説上の存在でしかなかったドラゴンが人工的に作り出されるようになった、ちょっと未来の世界。埋立地の片隅にある直径二百メートル、高さ二百メートルの円柱状の巨大な建物。それが僕の働く、ドラゴン専門のペットホテル『龍のお宿 みなかみ』だ。経営者は水上八大、僕の唯一の職場仲間であり上司である。頼りにはなるし悪人でもないのだが、厭味ったらしいのが玉に瑕。

 お預かりするお客様は当然ドラゴンだ。ヨーロッパドラゴンにコカトリス、ワームと種類は様々。そしてその飼い主さんも偉い人だったり、怖い人だったり、腹に一物持ってたり、事情は色々。

 本来ドラゴンを預かって世話をするだけが僕の仕事のはずなのだが、合間合間にいろんな出来事が起きる。役所の抜き打ち検査があったり、問い合わせやマスコミの取材の申し込みや里親探し、酷い時には呪われて殺されそうになるし、挙句の果てには夢と現の狭間をアフリカにまで飛んでモケーレ・ムベンベに出会ったりも。

 そして何故だろう、うちの宿には神様までもが集まって来る。迦楼羅王だの青龍だの、ムカデだのオロチだの帝釈天だのヴリトラだの。とても僕の手には負えない。

 ちょっと八大さん、笑ってないで手伝ってくださいよ。え、何ですか。

「衆生に代わって苦難を引き受けるのも神の仕事だ」

 何とぼけた事言ってるんですか。また何か隠してますね、もう勘弁してくださいよ。僕は忙しいんですから!



<この夏の、延長線上で> 作者様 矢向 亜紀

「どこかで起きていたかもしれない、不思議で小さな夏の出来事。」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054921193056


2020年の夏は、いつもと様子が違っていた。ただ暑苦しいだけで、息をやめてしまった夏。そんな季節の真ん中で、大学2年生の澪は不思議な少年に声をかけられる。7年前に亡くなった父の墓石を見上げた少年は、妙なことを口にした。

澪に訪れた不思議な夏が、静かに動き出す。




<化け物バックパッカー、オレオレ詐欺をする。> 作者様 オロボ46

「命の危機が迫っている者を助けるため、化け物の少女は詐欺師となる。」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816927863329080906


「私……人間ジャナイヨ?」

 街に観光に来たという、ふたりのバックパッカー。

 ひとりは、顔の怖い老人。もうひとりは、フードを被った少女。

 そんなふたりは、路地裏で傷ついた男性とともにいる、変異体と呼ばれる化け物と出会う。

「今カラ言ウ電話番号ヲ入力シロ」

 その変異体の指示に、ローブの少女は従うが……


2話完結の短編です。


化け物バックパッカーシリーズ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054895479999



<Eternal talesースピリットシャーマンー> 作者様 mystery

「~少年少女達は、血と魂に刻まれた宿命に翻弄される~」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816700427098486751




《始まりの世界》。そう呼ばれるこの世界には様々な種族、生き物が存在し、数多の世界の主軸となっている。


 ライフ、フリー、ファンタジア、エターナルと呼ばれる四つの大陸が存在し、エターナル大陸のルーナ地方にある山に囲まれた『恵みの村』で生きる、記憶をなくした少年黄昏ヨキは幼馴染の薬師ケイ、未来マリと共に過ごしていた。


 ある日、恵みの村に『ヘルシャフト』と名乗る黒い翼を持つ謎の集団に襲われてしまう。


 ヨキ、ケイ、マリは急いで聖なる祠に逃げ込むが、ヨキが祭壇にある謎の石に触れた事で謎の竜巻が起こり、三人はバラバラにされてしまう。


 ヘルシャフト、謎の石、そして、スピリットシャーマン。


 ヨキはケイとマリの二人と再会するため、自分が何者なのかを知るために、ケイもまた、ヨキとマリの二人と再会するため、二人が無事であると信じ旅に出る。


 これは、過去から続く血と魂に刻まれた宿命の物語


 そして血と魂に刻まれた、宿命の中で、自分の答えを見つけるための物語。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る