第六話 僕は容赦なく友人を売った


最近の後悔は勢いでこの作品を書いたこと。

何故だぁ、何故プロットを書かなかったぁぁぁ!?

そして現実逃避で最近漫画化された神ゲーとクソゲーの話を読破し

MMO書きたくなってきたこの頃。


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 今、アルクスライト王国は魔王軍の侵攻に対抗するため

本来王国の自治、警備、守護しているアルクスライト王国騎士団が

出張っていて本当に良かった。

 ワンチャン冤罪?で捕まって学院に報告、当然ポイント激減

退学までLets goの三連パンチ。あいつら容赦ないからなぁ。

その点自警団は優しいといえる。まだ話が通じるし何より騎士団が

いなくなってこういうしょうもない事案は増えている、

いちいちムショにぶち込んでたらムショがパンクしてしまう。

詰まるところ奴らだって捕またくないのだ。

 よって僕は考えた。僕は何事もなくこの場を去りたい。

彼らは捕まえたくない。ならば、正当性を用意してやるのだ。


僕はコン・ロリーが主導でやったと言った。

過去にやった事も含めて話すことで信用を得られるように。

部屋を出るとき聞き覚えのある悲鳴と恨み節が聞こえた気がした。

きっと疲れているんだ。今日は早く寝よう。



 最近は日が長くなり始め暖かくなってきてはいるけど

夜となるとさすがに凍える。風が吹くたびに肌寒く感じる。ブルッとする。

そんな夜に少女を、女の子を待たせてしまうなんて僕はなんてことを!

誤らなければならない。全身全霊をとして誤らなければっ!

僕は少女、エスキーナ=ヴァルペイアに土下座をした。無論スライディングダイナッミクで。

 「この度は大変勝手な行動でご迷惑をおかけしましたっ!」

彼女は困惑していた、というか若干不審者を見る目だ。あれ、これまた通報されたりします?




「本当に有り難うございました。」

彼女はゆっくりと落ち着いた様子でそういった。

先の件はなんとかごまかせた。 


「いや間に合って良かったよ、本当に。危うく無理ありところだったからね」


 僕は自警団にそういう風に話した。あくまで彼女は被害者であるように。

ばれることはない。犯罪者の言うことに耳は貸さないだろうから。

真実が知れればラヴポイント減額間違いなし。学院はそういうとこ厳しい。

彼女がこんなことした理由、それはなんとなく分かっている。


「二学年からの編入、ここら辺じゃ聞かない名前、多分リスキーナさんは

遠方から来た、それも割と田舎から」

彼女の驚いた表情で予想が確信に変わる。つまりは、


「お金がなかったんだね。生活費が、ここらは辺はいろいろ高いから。」


「・・・そうです。」


「部外者だからこそ言うけど、さすがに危機感が足りなすぎる。

一回済まして終了、っていくと思ってた?

多分そんな甘くないよ。あの手この手で縛り付けて脅迫して

いいようにされる可能性もあったわけだよ。

ほんと、他人だから言うけどあんまり、というか間違いなく良くない。

お金を稼ぐ方法ならほら、バイトとかあるわけだし。」


 美少女は希少なんだ。僕だってワンチャンを考えてたんだ。

そんな簡単に捨てたら誰より僕が泣いちゃう。


 僕の説教はあまり効果がないらしく、彼女の顔は晴れない。

それどころかどこか泣きそうだ。


「・・・だってしょうがないじゃないですか。

今日を過ごす家がないのはしょうがないにしても飢えを凌ぐ食べものがなにひとつとして買えないんですよ。じゃあ、そうするしかないじゃないですか。

初めてをあげるくらいですむなら、キッスで一週間分の食べものと今日の宿が

得られるなら、ああもうどうしようもないってなるじゃないですか!?」


「いやそれにしても誰かに相談するとか・・・」

 声に出して気づいた。遠くから越してきたばかりの子に頼れる人なんて

いるはずないじゃないか。やっぱりそうか。なんとなくそんな気がしてた。

 僕が後先考えず人の物事に首を突っ込むとき、衝動的に心に従うとき、

だいだい厄介なことなんだ。

仕方なし。誰も彼女は頼れない、誰にも手を差し出せない。

なら僕がその手をつかんであげよう。何しろ僕にも利点があるのだから。


「そうだね。どうしようもない。だから僕は君を助けてあげよう。

パーティーメンバー候補として君に寝床と食料を授けよう、

今なら残念賞で僕が付いてくるよ!やったねパッピーセットだ!」

彼女は胡乱な目を、いやなんかもう新種のモンスターを見る目をしていた。











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