3匹のキツネ

あなた、退屈なの~。

ちょっと遊んで頂戴~?


あのね、忙しいの。

料理とか作ってるの。


…今、料理中の背中にひっついているのは

どっからくっついてきたのか知らないが、

九尾のキツネである。


なんだかんだで彼女がひっついてから1年以上も立つ。


北の方のすごい偉いキツネだとか、

上の神様はお金に関わってるんだとか、

色々言ってたけど日常的に混じっている時点で

そういう雰囲気が無い。


ん~…

今失礼なこと考えたね~?


別に…




ねえ、なんだかんだで私達も出会って1年も経つね。


だね。


なんかさ、記念品とかさ欲しくない?


例えば?


肩たたき券みたいな…

そうだな…交尾券とか?

その券を渡されたら有無言わさず交尾するみたいな?


ふざけんな、

お前さんの性欲が獣並なのは知ってるんだ。

嫌でもお断りだ。


けど、あなたの性癖が異常なことを私は知ってるのよ?

あなたが悦ぶような普通の交尾のやり方ではないことは確実よ。


…はぁ…


それでどう、取引成立かしら?


お断りだお断り。


残念ね。




さて、寝るか。


ねえ、ちょっとだけまぐわない?


嫌です…


ちょっとだけよ…ちょっとだけ…

今から明るくなるまで、

いや、それから日が暮れるまでまぐわうだけよ…


ちょっとの意味を辞書で調べてください。




ねえ、起きて…ねぇ?


うん…?


あなたの性癖を満たすために、

少し特別な場を用意したの。


まず紹介するね。

私の後ろにいる二人の九尾のキツネ。

私がきつね色なら白と黒って呼んでもいいわ。


私が白です。覚えてくださいね♪


私が黒だ。あなたが噂通りの優しそうな風貌安心したよ。


…私と同房の仲と言ってもいいわ。


今までずっと生きていて様々なコネを持っている私が、

あなたの性癖を満たすために2匹のキツネを連れてきたの。

どういう意味かわかるわよね?


あなたの性癖を満たせるように頑張りますね♪


拒否権は無いの?


この空間からどう出るつもり?

私が用意した場よ。

あなたの部屋から転移させて2匹を呼び出したのよ?

みすみす逃がすわけにはいかないじゃない?


そういうことだ。

さあ、大人しくドスケベなことをしようじゃないか。




んじゃ、はじめに唇をいただきます。


ん…


ねえ、この子はどこが弱点なのかしら?

私もすごくやらしくてそそる声が聞きた~い♪


この子はね、耳が好きなの。

こう耳を刺激してあげれば…


…ほら、甘美な声を出してくれる。


貴方様、遠慮なく喘いでくださいね♪


うぁ…


噂に違わぬやらしい男だな。

こっちは首筋をいただくぞ。


うぅ…


元からやらしい子だと思ってたんだけどさ、

仕込めば仕込むほどそういう才が開花していってさ…

今じゃ全身性感帯と言っても過言ではないわ。


へぇー…素晴らしい子を見つけたじゃない…


ねえ、あなたはどういうことをされたら嬉しいの?

あなたの口から直接聞いてみたいな?

キスだけじゃつまらないよね?

手で色んなことをされてみたい?

胸で挟んでもらいたい?

…まだ本番はダメよ…

そう簡単にしちゃったらつまらないじゃない?


えっ…あの…


何がして欲しいの?


う…


何もして欲しくないの?


あの…


何もして欲しくないんだ?


…思いっきり抱いてほしいです…


声が小さすぎて何を言ってるかわからなかったな~?

もう一回、大きな声で言ってほしいな~?


思いっきり抱いてほしいです…


私の目を見て、心を込めて…ね…?


思いっきり抱いてほしいです!


嬉しいね…

人の心を支配している感じがして…

ねえリーダー、ちょっとこの子を抱かせてくれない?


いいわよ、存分にこの子を味わって頂戴。


ん…


ねえ、どうかしら?

抱かれて全身を刺激される気持ち…

どういう気持ちか、

あなたの言葉でじっくりねっとり説明してほしいな…?


あ…あの…


しっかり答えないと愛撫をやめるけど…?


は、恥ずかしくて…


へぇ、恥ずかしいんだ…

本当にかわいい反応をするんだね。



今後は私に色々やらしてくださいよ~。


せっかくスイッチが入ってきたのに…

けどいいよ。


ありがとうございます、

早速ご奉仕させていただきますね♪


思いっきりぎゅーって抱きしめてあげます。

気持ちいいですか~?


あぁ…


心が満たされた感じの声ですね…

それじゃあ私にとってはつまらない反応ですね…

首筋はどうでしょうか?


うぅ…


甘美な声…

いいですね、こういう声が欲しいんですよ…


ねえ、下半身…

性器にも刺激が欲しくありませんか…?


あぅ…

ほしいです…


エッチですね…

けど、まだ触れ合うだけですよ?

本番はもう少し焦らしてからの方が愉しいでしょ?


うぅ…


ねえ、気持ちいいですね…

互いの性器が触れ合って…

互いの愛液が混ざり合って…

やらしい音が聞こえてきません?

ねえ、甘美な声を出して

もっとやらしい音を奏でて欲しいんですよ…

ね、貴方様♪


あぁ…



ねえ、ちょっと離れてくれない?


どうしました、リーダー様?


彼が結構出来上がってるからよ。

出来上がってる状態、男なのにメスの顔をした状態、

性器をあけっぴろげにしている状態…

人、動物としての弱点を見せびらかすようにしている体制を…

じっくりと観察したいのよ。


へえ、いい趣味じゃない…

…私も見てるだけで感情が爆発しそうなのよ…

こんなやらしい格好のオスを見たら犯したいのよ…


まずは私からやらせて。

この子の犯し方を教えてあげるから…

身も心も感服させる方法よ…


ねえ、あなた…

犯して欲しいって言って?

甘美で誘うように…

快楽に屈服した感じで…ね…?


え…


言わないと…

犯してあげないわよ…?

本番に入らないわよ…?


うぅ…


しどろもどろな応答してると

元のベッド、元の部屋に戻っちゃうわよ…?


お、犯してください…


甘美で誘うように…

快楽に屈服した感じで言ってって言わなかった?


…犯してください…


もう一回…お願い?


犯してください!!


嬉しい…

本当に最高よあなた…


ん…


ねえ、気持ちいいよね…?


うん…


動くから、我慢しててね…?

絶対出しちゃダメよ…


ん、ん、ん…


もっと激しくするね?


あ、あ…


いい感じね…

アタシからも抱きしめてあげる…


んぅ~…


すごく…いいよ…

やらしくて…



何か我慢してるような顔してるけど…

出そうなのね…?


ん…


ギアを上げるね…


あぁ…

い…い…


…ここまで…

…ダメよまだ出しちゃ…


すごいな…本当に彼をわかりきってるような感じ…


こんな感じに焦らせば焦らすほど、

やらしさがます…

こういう感じの子ってホントにいないんだから…


次は私だな。

任せておけ、限界まで焦らして、

気分を最高に高揚させてやる。


次は私ですね♪

そういうのを見ててすぐにでもしたくなりましたよ♪


そして、白が終わったらまた私。

私達が満足するまでローテーションさせてもらうわよ。


えっ…


そういうことだ。

言っとくが私はまだまだイケるぞ。

自慢ではないが日が明けるまでまぐわえる自信がある。


私もまだまだやれますから、

覚悟していてくださいね♪


本当に日があけるどころか日がくれるまでヤレそうね…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕が見た夢 バイパー @viper_brz

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ