第16話:普通でない人が使うエディタ

 ごきげんよう、ワナビ諸君。  突然だが小説を書くのになにを使っているだろうか?  メモ帳? それはいけない、すぐにvimの処方が必要だ。  vimとはUNIXのために作られた素晴らしいエディタだ、決してEmacsの邪教徒に屈したりしない、漢のエディタと言える。  カクヨムでは画像やリンクの貼り付けができないのが残念であるがそんなことはvimの前に置いて些細なことだ。  え? カーソル移動がおかしい?  それはきっとviを使っているのだろう、viはvimのご先祖にあたるエディタだ。  コイツは少々じゃじゃ馬でなんとバニラだとカーソル移動をhjklで行う、古のカーソルキーが存在しないキーボードのために作られている。  Linuxユーザなら一度は使ったことがあるvimだがWindowsにもMacOSにもちゃんとある。  vimを使えばあなたも小説書きの異常者の仲間入りだ!  恥じることなどないvimを使うのはテキストを扱うものとしての箸にも近い道具なんだ。  だから決して「ぷっぷー! Esc押さないと保存も終了もできないんでやんの!」などという罵倒に負けてはいけない。  リンクは貼れないので各自ググって欲しいのだがインストールは簡単だ、ちょっと英語だけどね……  使い方は簡単、winキーとRキーを一緒に押してcmdと出てきたウインドウに入力するんだ、黒い画面が出てきただろう? 慣れてい>るならPowershellでもいい。  この画面に[vim 今日の小説.txt]と入力するだけで今日の小説.txtファイルが作られる。  え? 文字が入力できない? それはきっと入力モードでないからだろう、半角入力でiを押すと下の方に挿入と表示され編集が可>能になるぞ!  ちなみに保存して終了する場合Escキーを押してコマンドモードにして[:wq]で終了できる。  コレが何の役に立つのかって? システムの保守管理にはviしかないなんて環境もあるんだ、もしあなたが理不尽にもUNIX/Linuxの保守部門に回されたときに大活躍できるぞ!  そんな機会がない? そんなあなたにWSL! Windows上でLinuxが動くぞ!  すっごーい! あの面倒なインストールが不要でLinuxが使えるなんて!  さあ、あなたもレッツエディタ沼へ浸かろう!  もちろんvimの宣伝なので今回はvimで書いたよ! ちゃんと小説が書けるんだ! やったね!

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