え？ちょっと待って、異世界転生？そんなの求めていません！！！

第1話死んで始まる私の異世界ライフ

人生は唐突に理不尽な事が起こる。

事故や災害、リストラなどなど。まぁ、それに関しては仕方の無い事なのかも知れない。生きていれば大なり小なり理不尽な事は起こりうるものだから。

例えそれは聖人だろうと罪人だろうと変わらない。

一言で言えば『運命』なんだろう。

だからと言って、自暴自棄になるのは少し違う気がする。

事故に遭ったとしても生きていれば治療して日常生活に戻る努力をするし、災害が起きても復興の為に活動をしたり、リストラされても次の職探しをするし、生きてさえいれば、例え理不尽な目にあったとしても、生きるための行動を起こすものだと、私は少なからずそう思って生きてきた。

そう思っていたよ。今の今までは。

だけどこれはないんじゃないかな？

『とても残念な事ですが貴女は死にました。』

『ですが、大丈夫です！これから貴女には異世界転生してもらいます！！第2の人生は長生き出来るよう、こちらも精一杯サポートさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします！』

物凄く目鼻立ちが整った美人が私に向かって、国宝級いや世界遺産級か、とりあえず絵にも描け無き素晴らしい笑顔で言ってきた。

え？私、死んだの？

異世界転生？

なにそれ？

今流行りのラノベ小説かなんかかな？

とりあえず自暴自棄になってもいいですか？