設定解説とかとか『世界の監視者』

まずはじめに、この小説または『世界の監視者』を読んでいただきありがとうございます!

例の如く本編に登場することのなかった細かな設定などがあるので、それを紹介していきたいと思います。



【「私」について】

語り部である「私」はインターネットそのもの、もしくはその管理人です。

何かのアニメでコンピューターの擬人化を見たことがあったので、この発想は結構簡単に出てきました。


しかし最近は概念などのモノの擬人化が特に多い気がします。比較的面白いと思ったこの設定も自分が初めて考えたわけでは当然なく、先駆者が存在するのです。


なのでそこをでカバーしました。と言っても自分が持つ技量の中で、ですが。

同じ話の始まり方にして機械的な印象を出してみたりですね。最近覚えた改行の使い方も相まって淡々としたイメージが出せたと思っています。


最後の方につらつらと「監視している」という文が並びますが、あれはプログラミングコードをイメージしました。あとは身近に感じそうな事と感じなさそうな事柄を交互に書いているぐらいですかね。



【物語の進行について】

正直この小説は、最初の「私は世界の監視者」と同じ文を最後に持っていって、その過程で段々捉え方が変わる...みたいなことがしたかっただけの小説です。なので間に挟まっている小話は別に何でもいいです、カスタマイズ可能ということですね。


一応作中に出てくるものはすべてネットに転がってます。それを踏まえて四つあった小話を紹介していきます。



まずは既視感に苛まれる双子の話。

これは自分の書いた小説『双子のデジャヴ』ですね。「私」はネットにあるすべてを監視しているので当然この小説も監視していました、友情出演ってやつです。


これに関しては正直端折り過ぎたかなと思ってます。

読んでる人からしたら「なんじゃこりゃ」って感じですが、グダグダ作品の紹介をするわけにもいかないのでしょうがないのかなとも思います。


まあ結果的に『ウミガメのスープ』みたいなミステリアスさが出たので良しとしましょう。これで気になってくれた人が双子のデジャヴを読んでくれるといいなあという希望も込めてあの形にしておきます。



お次は赤ちゃんと軍用犬の話です。

これは某大手動画投稿サイトとかによくあるホッコリ動画を見たまんまに描写した感じですね。見ていてかなり癒されたので見てない人はぜひ!


この小説の進行としては

「小話1. 自分の小説のどれか一個」

       ↓

「小話2. 動画系の話、出来れば明るいやつ」

       ↓

「小話3. 怖い都市伝説系」

       ↓

     「総括」


みたいなのを想定してたのでいい感じに当てはまったといえますね。


ちなみに昔は違う投稿サイトにこの小説を投稿していて(今はカクヨムオンリ―ですが)、その時小話1の枠は『理想郷イデア』のある意味ネタバレの部分を友情出演させてました。


そしてそのせいで主人公含むすべてを大幅に修正しないといけなくなったという馬鹿みたいなポカもやらかしました。



三つめは覆面の男の話ですね。

これはダークウェブに存在するとされている「赤い部屋(Red Room)」という都市伝説です。


通常の手段では行くことの出来ないこのサイトでは、度々人体実験をライブ配信しています。

視聴者はお金を払う代わりに覆面の男に何でも指示できます。椅子に縛られている人物に対して文字通り「何でも」指示できるのです。


それを監視していた「私」がこれ以上放置しているとまずいと判断したため、この配信を閲覧不可にしました。

赤い部屋は作り話だと言われていますが、「私」によって存在が消されたと考えるとリアリティーが増して面白そうですよね。



そして最後は「私」の正体ですね。

実際、スマホやパソコンなどのカメラやスピーカーは盗聴や盗撮される可能性を孕んでいます。


ビル・ゲイツは自分の使うパソコンの内カメラにテープを張って見えなくしているなんて聞いたことがありますし、社長レベルのお偉いさんも同じことをしてるのを見たことがあります。


いつどこで、思わぬ形で自分の写真と出くわすことになるのか分かりませんし、そこら辺を気にした方がいいのかもしれませんね。

恥ずかしながら自分も一回ネットでお金を盗られたことがあるので、皆さんも気を付けてください(その話は気が向いたら出します)。



【さいごに】

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!


先にも言った通り、この話は結構前からできていました。しかしカクヨムに移行する際にプロットが全部消滅して書く気が起きなかったんですね。


実際自分がカクヨムを始めた時からすでにこの小説の下書きがあって、今の今までずっと眠ってました。

最近このネタ帳にもいいね!を頂けてこの存在を思い出したので、せっせこ頑張って書きました。応援ボタンを押してくれた方、本当にありがとうございます。



さいごに、この内容が少しでもあなたの創作の幅を広げるものになるよう祈っています。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

設定解説とかとか  一水素 @Monohydrogen

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ