第3話試験

 「今からサラバラ王国学校魔法科の入学におけるクラス分け試験を行います!今さっき貰った番号順に並んでください!」

 そう担当の人が言った。そうすると周りにいた試験生も同時に並び始めた。僕は12番なのでとりあえずその通りに並んだ。

 それから、担当の人は今回の試験の内容を説明してくれた。今回の試験内容は計6つだった。

 まず最初にあったのは体力測定だった。内容は25mシャトルランだった。最初に1番から10番の人たちからだった。その人達の結果を見てみると大体の人は70くらいだった。次に11番から20番の人の番になった。つまり僕たちも出番というわけだ。僕は今回の試験で最高クラスのSクラスに入りたいし、単純に1番になりたいからだ。理由はSクラスの方が面白そうだからだ。なのでここは周りより大きい結果が必要となる。だから、普通に頑張る。

 その結果は120、多分この測定で1番だろう。本気で頑張れば、300くらいは楽勝だが、流石にそこまでいくと化け物扱いだから120でやめた。

 次は体術試験。これは相手は現役の王国騎士団員の人達でその人達と体術で競うという試験であった。1番から11番の人達は頑張ってはいたが負けていた。ここは1番を目指す者として勝とう。僕は前世、カイナス以外に色々な戦友がいた。その1人として、闘神と呼ばれた人は女であるのに周りの男は全く歯が立たなかった。その人はマリという名だった。僕は彼女に、約10年間マリ流体術をマリに認められるぐらいまで教えてもらっていた。だから、相手の人に魔法を使わずとも勝てるという自信があった。

 そして俺の番、担当の人に呼ばれた。

「番号12カリシアス、順番が回ってきたから準備をして下さい、健闘を祈ります」

そう言われたので僕は準備を終え、運動場に向かった。周りには意外と人がいた。多分、この試験を終えた人達だろう。

「私は王国騎士団第一部隊、隊長マスカだ、よろしく頼む」

「はい、よろしくお願いします」

そう僕は返答すると、担当の人が

「じゃ始めます!……始め!」

担当の人が大きい声で言うと僕はマリ流体術にある瞬歩を使い、相手であるマスカの後ろに行き、そのままマスカの後頭部を殴った。相手は女だったが、まー王国騎士だから大丈夫だろ、と思い殴ったらそのまま倒れた。

「えっ?え、え、そ、そ、そこまで!勝者カリシアス!」

そう担当の人が驚きながら言うと周りの人達は口を開けたまま驚いていた。

 僕はとりあえず自分の待機席まで行って座ってゆっくりくつろいだ。

 次にあるのが剣術試験だ。剣術試験でも同様、王国騎士団の人達が相手だった。とりあえず1番から11番の人を見ていた。準備をしながら見ていたら、周りが小さい声で話していた。

「なんで魔法科なのに剣術?剣術要らなくない?」

「それなー」

などといった会話だった。周りの人は勘違いをしている。魔法科だからこそ剣術を試験でするのだ。魔法士は大体の人は中距離や遠距離を得意とするしその距離で攻撃をする。でもだからといって近距離の剣術を怠るといざ近距離戦をする時、すぐ死んでしまう可能性があるからだ。そう思っているうちに僕は準備を終え、運動場に行った。体術試験と同様、この試験が終わった人達が観戦していた。周りを見ていると目の前に筋肉が盛り上がっているガタイの良い男性が出てきた。その人を見ていると彼から話しかけてきた。

「君がカリシアス君?マスカと体術試験で闘って瞬殺したの?」

「はいそうですけど…」

そう僕は返答すると彼は

「カリシアス君すごいね!この王国騎士団で2番目に強いマスカを瞬殺かー、俺はタイガス、王国騎士団の団長をしています、この剣術試験での君の試験監督です、よろしく!ちなみにマスカより強いよ」

なんか見た目と違ってオカマっぽい口調で喋る人だなー、あの人より強いならちょっと本気だそ…。僕は前世での親友である剣聖カイナスからカイナス流剣術を50年間、叩き込まれて以来、カイナス以外剣の相手がいなかったからちょっと嬉しい。

「はいよろしくお願いします」

「今からカリシアス君の剣術試験を始めます……始め!」

そう担当の人が言うと僕は剣を鞘から一瞬で抜き取り、カイナス流剣術の独特の歩きで相手の懐に入り込み首に剣を置く。タイガスは反応出来ずに立ったままだった。

「えっ?え、ちょ、ちょ、そ、そ、そこまで!勝者カリシアス!」

またもや担当の人が驚きながら言った。もちろん、タイガスも驚いた顔で「強すぎる」と囁いていた。本気で出来ると思ったのに…

次に魔法試験があった。これは50m先にある半径10cmの的に当たるという簡単な、試験だった。これに関しては勝ちだ。いや、今までも勝ってたけど…前同様1番から11番の人達の魔法を見てみた。

 見た結果、驚いていた。だって、この年でまだ下級魔法をもマスターしていないとは…前世の子供達は下級魔法で遊んでいたのに…まぁ良い、僕は中級くらいで良いか…

 そう思っていると丁度、11番の改善点の解説も終わり、僕の出番が回ってきた。

「では、12番カリシアス!始めてください!」

そう言われたので僕は右手を前に出し心の中で

「(『火炎球』)」

そう言うと、右手から魔法陣が出てきて、火炎球が出て的を灰にした。

「え?なんで中級魔法を使えるの?俺、使えないのに…え?そ、そこまで!魔法試験結果はS良く出来ていた、もう下がって良いぞ」

 え?多分担当の人魔法士のはずなのに中級魔法が使えない!?嘘だろ…よく魔法士になれたな。まー、良い感じで試験を終えてるし良いか…。

 その次に行われたのはステータス確認だった。僕は魔力量を前世のまま持ってきたから隠蔽した。1番から11番のステータス確認ぎ終わり、次は僕の番だった。ステータス確認の結果はこんな感じ。(※←これは隠蔽して隠した結果)


名 カリシアス

性別 男

種族 人間

歳 15歳

スキル 発動スキル『ロブ』

         『瞬間記憶』

    常時発動スキル『魔力量増加』

HP 99999→500(※)

魔力量99999+1500(『魔力量増加』により+500『賢者』により魔力量+1000)→750+50(※)

称号 賢者(魔力量+1000)→なし(※)


 最後に行われたのは筆記試験。僕は勉強は苦手ではない。だって、『瞬間記憶』があるから一回見れば記憶出来るからだ。なのでこの試験も難なく終わった。

 結果は1週間後に発表されるらしい。結果が楽しみだ。 


色々な人のステータス


カリシアスの前世、マイナスのステータス


名 マイナス

性別 男

種族 人間

歳 15302歳(永命魔法)

スキル 発動スキル『瞬間記憶』

    常時発動スキル『魔力量増加』

        『魔力回復速度アップ』

HP 99999

魔力量 99999+1500(『魔力量増加』により+500、『賢者』により+1000)

称号 賢者(魔力量+1000)


名 カイナス

性別 男

種族 人間

歳 15302歳

スキル 発動スキル 『魔法剣』

          『剣召喚』

    常時発動スキル 『体重軽減』

HP 99999+1500(『剣聖』により+1500)

魔力量 89999

称号 剣聖(HP+1500)


名 マリ

性別 女

種族 人間

歳 15302歳

スキル 発動スキル『魔纏』

         『筋力増加』

    常時発動スキル『HP自動回復』

HP 99999+2000(『闘神』により+2000)

魔力量98999+100(『闘神』により+100)

称号 闘神


    





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最弱スキル『ロブ』を欲し過ぎて最強賢者は転生する YuU @mugifuwa1415

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