2番目の話

第2話 燃えてしまえ

燃えてしまえ！

燃えてしまえ！

何もかも燃えてしまえ！

灰になるまで燃えてしまえ！

燃え尽きてしまえ！

真っ白な灰じゃ済ませない！

そこにあった痕跡がないくらいに！

記憶も記録も魂も全部！全部！ぜーんぶ！燃えてしまえ！

守護霊、背後霊、地縛霊も全部！全部！ぜーーんぶ燃えてしまえ！！！

燃やし尽くした後は地面の土も石も、ついでに空気もぜーんぶ入れ換えてやる！

心まで入れ替えてやるんだ！！！

草むらにビニールシートを敷いて夜空を見上げながら考えた。

雲ひとつ、ふたつ程度はある。

なかなかの星空を見ながら、そう思ったんだ。

流れ星って結構あるもんだなぁ…

空気が澄んでいるとよく見える事に気付いた

たまには山に登ってみるのもいいもんだ

そして、空から降ってきた火球が街を滅ぼしたんだ。。。

僕の願いが届いた？

いや、魔法かな？

いやいや、偶然でしょう！？

とにかくハッキリと僕の願い通りになった。

駄菓子屋のガムくじ分かるかな？

1回10円で箱のボタンを押すとボール状のガムが出てくるやつ。ガムが赤とか黄色とかの糖衣を纏ってるやつ。当たり色に設定された金額分だけ店の駄菓子と交換出来るやつ。

その日は10円しか持っていなかったけど、1等の100円を引き当てた。

ワンチャンスに全てをかけるように祈って押した。

そして当たった！

クラスの席替えをくじ引きで行う学校に居ました。1年に3回席替えがありました。

僕のクラスは男女格15人。

1年間ずっと同じ女子が隣でした。

15分の1が3回。

そんな偶然もあるでしょう。

ただ、その時も強く願った。

次は何を願おうか。。。