一人称視点のお手本とも言うべき鮮やかな文章構成です

主人公が読者へ語りかけるような文章で物語が展開されますが、読んでいるだけで主人公の目から見えているであろう景色が動き始めるような緻密な描写がされており、表現力の素晴らしい小説です。

主人公の心情、背景描写、セリフなどが極めて自然な流れで配置されており、すらすらと気持ちよく読み進められます。

随所に現代日本で見覚えのある名詞が出てくるのでニヤリとさせられました(*´∀`)