第5話 黄昏時?かわたれどき?かたわれどき?
夕方、特に夕焼けが綺麗な日に、何かとてつも無い後悔に襲われるのは僕だけだろうか。
さて、自粛期間中の今、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。(誰もみてねえだろ!と突っ込まれそうだが実は1話あたり一人みてくれている、ウレシイ)
普段はアウトドア派()な僕もさすがに派手な外出は自粛して家で怠惰な毎日を過ごしている。生活習慣は今でも比較的しっかりとしている方なのだが、朝清々しく起きても、だんだん太陽が上がるにつれ謎の焦りが生まれ、夕方になると「ああ、今日もつまら無い1日だったな…」となぜか毎回感じてしまう。
そこで僕は色々試してみた。
まず1日目。必要最低限しか電子機器を触らずにひたすらに勉強してみた。
こういう、おそらく一般的な日常生活を営まず、ただ勉強してるやつは、心の底から勉強が好きなやつか、自分のコンプレックスを勉強で隠そうとしている面白くないやつだなと思い、自分は後者だと気付きやめた。
2日目。七つの大罪を全て犯すくらいの勢いで(一人で嫉妬と憤怒はちと難しかったから実質5つの大罪)怠けてやろうとしたのだが、自慰をした後に、これは日頃の生活に疲れている忙しい人が年に一回するやつで、なんの面白みの無い生活をしている僕なんかがやってはいけない行為だと気付き、これもやめた。
そして3日目。ここまできたら悟りなんぞやらを啓いてやろうと思い家にあった哲学書を読み耽ろうとしたところ、気づいたら無意識にオカルト本を読んでいた。あと無宗教なのに悟りひらくとかおかしいだろ!と自分で突っ込んでしまったため、おとなしくやめた。
この3日は毎日快晴で、毎日寝る前に後悔したのだが、なぜかまあまあ楽しくなっている自分がいた。
やはり日々にアクセントをつけるのは大事だなと気付いた。
そして色々考えた結果、毎日後悔に襲われる夕方は何もせず、とことんその後悔と向き合うことにした。何日かかるかわからないし、はたまた何十年かかるかもわからないが、その後悔の底に僕が求めている日々がある気がしたのだ。
自粛期間が明けたら、夕方は自転車で遠くの大きな橋で思いっきり黄昏てやるんだ!
何も成し遂げてない男による何も成し遂げはしないエセエッセイ さらば青春の私 @Mi-hon
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