かかってこいよファンタジー!

宇宙開拓ストラテジーゲームから異世界に、というのが本作の始まり。

主人公はゲーム系作品でよく見るエンドコンテンツ進めてましたとか、そういうのではなく中堅プレイヤー。
かつ転移後は資材カツカツでろくに動けないというもどかしさ。
チート!と言うほどSF無双出来ている訳でもないのが妙にバランスが取れていて面白い。

むしろ転移先のファンタジー要素が脅威だったりする所が実に興味深かった。

本作の見どころに当たるSF要素も、適当な単語を並べた訳ではなくある程度裏付けがされているため強い説得力がある。
ファンタジーという概念を科学的に分析していくのもあまり見られない作風で面白い。

世界観、設定もよく練られていて(未だ謎が多い部分もあるが)ほとんど破綻なく読み進められる。


1度読めば最後、最新話までノンストップ間違いなしの本格派SF小説だと思う。